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※ご注意

記載内容については、一般的に、ご参考にしていただきたい情報でございます。お客様毎に体質、原因や症状は異なります。詳しくは、かかりつけの医師にご相談されることをお勧めいたします。

 

女性生殖器のしくみ

1.女性生殖器のしくみとはたらき

女性性器は生殖が行われる器官で、外部から見える外陰部(外性器)と骨盤内にある臓器(内性器)で構成されています。この内性器と呼ばれるものには、骨盤内にある膣、子宮、卵巣があり、卵巣と卵管を総称して子宮附属器と呼んでいます。

分 類 解    説
入口部に処女膜をもった管状の臓器で、奥に子宮の頸部(子宮膣部)が出ています。膣内には乳酸桿菌が常在し、膣内を酸性に保って雑菌や病原菌の侵入を防いでいます。 これを「膣の自浄作用」と呼んでいます。
子 宮
子宮体部 底辺(子宮底)を上に逆三角形で子宮内膜におおわれています。妊娠しないとこの子宮内膜は剥がれ落ち、月経となって膣から排出されます。
子宮頸部 子宮頸部の内腔は子宮頸内膜でおおわれていて、そこにある子宮頸腺から分泌される分泌液により、精子の子宮腔への侵入を助けます。この分泌液は、排卵時に出される卵胞ホルモンの作用によって分泌が高まります。
子宮膣部 子宮頸部のうち膣腔に出ている部分で、膣に指を挿入すると硬く触れます。この部位は子宮頸ガンの好発部位でもあります。
卵 管 子宮底の両側に一対あり、子宮腔と骨盤腔に開いて存在します。排卵された卵子は卵管采で採取され、受精があったときには受精卵を子宮腔へ移送するはたらきをしています。受精卵がここで着床すると子宮外妊娠となります。
卵 巣 卵管の下側、子宮広間膜に左右一対あり、排卵とステロイドホルモン(卵胞ホルモンや黄体形成ホルモン)を分泌します。

2.排卵と月経のメカニズム

排卵と月経が起こる仕組みには、いくつものホルモンの働きが関与します。これらホルモンは視床下部、脳下垂体と卵巣から分泌され、これらが正常に働いたときに排卵が起こり、妊娠していなければ月経が生じます。

a)排卵

脳にある視床下部というところから脳下垂体という部分に刺激が伝わると、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)が分泌され、全身をめぐって卵巣に到達します。
卵巣には原始卵胞があり、FSHの分泌により成長・成熟して卵胞ホルモン(エストラジオール)を分泌させます。このとき多量に分泌されたエストラジオールは、フィードバック作用により脳下垂体から 一時的に多量の黄体形成ホルモンを放出させ、卵胞は破裂して卵子を放出(排卵)します。放出された卵子は、卵管の開口部である卵管采にキャッチされ卵管内に送り込まれます。

b)月経

排卵後の卵胞は黄体に変化して、エストラジオールの分泌に加えて黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を始めます。これらのホルモンは、子宮内膜を厚くして受精した卵子が着床して育ちやすい環境をつくるはたらきがあります。
黄体機能の持続は、ほぼ一定で14日間、排卵後の卵子が受精しないと14日を過ぎた黄体は急速に低下して、エストラジオールとプロゲステロンの分泌がなくなり、妊娠していない限り子宮内膜は剥がれ落ちます。このときの出血が月経血です。

c)女性ホルモンの「フィードバック機能」

ほとんどのホルモンや酵素などがもつ作用で、多量に合成・分泌されたときや不要になったときに起こるシステムで、次のステップのスイッチとなります。フィードバックとは「もとに戻る」という意味です。
視床下部や脳下垂体からの卵胞刺激ホルモンによって、排卵時に多量に分泌された卵胞ホルモン(エストラジオール)が、逆に視床下部と脳下垂体にはたらいて、一時的に多量の黄体形成ホルモンを放出させ黄体期の準備を行います。黄体が退化して卵巣からホルモンが分泌されなくなると、再び卵胞刺激ホルモンが分泌されるようになります。これがいわゆる「月経周期」です。

3.月経困難症とプロスタグランジン

a)プロスタグランジン(PG)とは

体内で合成される脂肪酸で、さまざまな生体機能に関する生理活性物質とよばれる生体内物質です。みなさんがご存知の食用油に含まれる脂肪酸や話題のEPADHAなどは、このPGを合成する原料になっています。問題なのは、生理不順に関係するPG2系とよばれるもので、これが多量につくられると過剰な生体反応(例えば月経痛)が起こります。

b)月経時の代表的な作用

 種 類   作 用   症 状 
PG2(A〜G) 急激な血圧降下 経時低血圧
PG2(E) 子宮収縮・血圧降下 月経痛
PG2(F) 子宮収縮・黄体退化 月経異常

4.更年期症状と閉経

a)更年期症状とは

更年期症状は、エストロゲン(発情を引き起こす物質の総称)分泌の急激な減少または消失によって発生します。エストロゲンが消失すると、脳の交感神経中枢が興奮しやすくなり、このことがホットフラッシュ(手足が急に熱くなる、のぼせるなどの症状)などをともない、いわゆる自律神経失調症をおこすのです。足腰の冷えは、エストロゲン不足による骨盤内臓器への血流供給の低下です。

b)更年期症状と骨粗しょう症

骨の成長には、骨をつくる細胞「骨芽細胞」の働きが不可欠です。この細胞は、古い骨を取り除くために「サイトカイン」という物質を分泌して破骨細胞を刺激し、破骨細胞が取り除いた古い骨の部分を、骨芽細胞が新しい骨の素材(カルシウムコラーゲンなど)を使って埋めてゆきます。ところが閉経後になると、このサイトカインの過剰分泌を抑えていたエストロゲンが減少・消失してしまうために、骨の破壊が進んでしまうことになります。 閉経後にあらわれる腰痛の大部分は、このことが原因となります。
一般に薬局などの店頭では、カルシウムやコンドロイチンなどをすすめられるとは思いますが、それだけでは治りにくい方が多いようです。イソフラボンなどの女性ホルモン様作用をもった健康食品を、合わせて服用されることをおすすめします。またサイトカインの調節には、免疫調節細胞の機能が不可欠です。免疫機能に関連する健康食品なども視野に入れてお選びください。

c)閉経とは

女性は40歳前後になると、脳の性中枢の機能が乱れて、排卵時期に卵巣から多量のエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されてもフィードバックが起こらず、脳下垂体から黄体形成ホルモンが放出されなくなります。このために排卵が起こらず、卵胞は黄体化されません。増加したエストロゲンは急速に減少して卵巣機能が衰え、ついにはエストロゲン分泌も消失して閉経となります。

 

月経不順

女性の性機能は、普通9〜16歳の間に起こる「初潮」で始まり「閉経」で終わります。 この期間に約1ヶ月ごとに起こる子宮からの出血を「月経」と呼んでいます。この月経前後又は月経時に、規則正しく、正常に行われない状態を「月経不順」といいます。

1.月経不順の分類

分  類 解    説
希発月経・無月経 一般に16歳までに初潮がない場合を「初潮遅延」、20歳までに月経が出現しない場合を「原発性無月経」、42日以上6ヶ月未満の月経の遅れを「希発月経」、6ヶ月以上を「続発性無月経」と呼びます。主な原因は、卵胞や黄体ホルモンを分泌する卵巣、それらのホルモンに反応する子宮などの機能不全が考えられます。
頻発月経 月経周期が24日未満の場合をいい、周期が不安定な思春期や更年期に多くみられます。排卵機能の異常や、黄体のはたらきが不十分な黄体機能不全症などが原因と考えられます。
月経過多症 月経量が多量のために貧血など日常生活に支障をきたす場合をいい、月経時に大きな凝血が混じるのが特徴です。原因として思春期や更年期にみられる「機能性」や、子宮筋腫などの「器質性」も考えられますが、多くは機能性です。この時期には月経周期が長くなり、排卵が2週間以上遅れることが多く、子宮内膜がより厚くなったために月経量が増したためです。
月経過少症 過少月経とは、出血が1日以内または血性の帯下がある程度の場合をいいます。子宮内膜の卵胞ホルモンに対する反応が低下しているもので、器質性や機能性の原因が考えられます。
月経困難症(月経痛) 月経時に下腹部痛や腰痛、頭痛などが発生する場合をいい、吐き気や嘔吐、めまいなどを伴うこともあります。器質性や機能性も考えられますが、疼痛が起こるのではないかという不安からも疼痛を増幅させていますので、できるだけ気持ちを楽にすることは重要なことです。
下腹部痛や腰痛の原因は、子宮内膜でつくられる「プロスタグランジン(PG2α)」という生理物質が子宮筋を過度に収縮させるためで、月経中に多量に産生されます。これは器質性や機能性が原因の人ほど産生量は多くなります。
月経前症候群 月経前4日以内から不安や憂うつなどの自覚症状が強くなってくる病気です。原因は、脳でつくられるドーパミンやセロトニンという気持ちを楽にする神経伝達物質や、β-エンドルフィンという鎮静物質の低下であるといわれています。
緊張したときに摂りたい成分として一例ですが、ビタミンB6は体内に吸収されると神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンの合成を高めて、精神安定に効果があります。またカルシウムは筋肉や粘膜の緊張を和らげて痛みを軽減し、精神安定にもはたらきますので、合わせて摂るようにすると、意外にも楽に乗り越えることができるかもしれません。どちらも、秋刀魚や鮭、マグロなどに多いため、お魚料理を増やしてみてください。
黄体機能不全 黄体期が正常より短いか、黄体ホルモンの量が少ない場合をいい、頻発月経や精卵が子宮内膜に着床できないことによる不妊症の原因とされています。
機能性子宮出血 器質性疾患がないのに子宮内膜から不正に出血するもので、卵胞ホルモンの分泌や機能の低下が考えられます。

2.症状と診断方法

a)症状

⇒総合的に判断してください。

b)診断方法

⇒婦人科、産婦人科などの医師にご相談ください。

c)主な関連疾患

疾患名 解    説
子宮内膜症 子宮内膜組織が腹膜などに発生して癒着し、臓器内に侵入してしまう病気です。月経が卵管を逆流して骨盤内に入る時に子宮内膜組織が運ばれ、着床してしまうのが原因と考えられています。このため患部で炎症が起こり、免疫反応の担い手であるマクロファージから成長促進因子やサイトカインという物質が分泌され、またプロスタグランジンも産生されるために子宮が萎縮し激しい疼痛がはしります。
更年期症候群 更年期とは、閉経年齢の約10年前から閉経後約5年の期間をいい、この時期にのみ女性にあらわれる症状を「更年期症状」と呼んでいます。症状としては、ホットフラッシュ(顔や身体が急にあつくなってほてる)、下半身の冷え、憂うつなどです。なお更年期を過ぎても症状が持続する多くの場合は老化によるものです。

 

予防と養生法

1.注意したい栄養成分・食品

栄養成分・食品 解    説
バランスの良い栄養を 生理中や閉経にともなって起こるさまざまな症状は、栄養学的にはほとんど必要栄養素の不足が原因です。体調を良くし維持するには、毎日の食事内容で決まってしまいます。今日一日の食事を考えるのではなく、日々のバランスを考えてメニューを決めてゆきましょう。
ビタミン・ミネラル類 血行を促進するビタミンEや、新陳代謝を高めて身体を温めるエネルギーをつくり出すビタミンB群、気分を安定させるカルシウム、月経には必要不可欠のミネラルである鉄分など、不足しがちな栄養素も必要量しっかり摂ることが重要です。良質のタンパク質の摂取も忘れずに。
身体を冷やす食品 ジュースやアイスクリームは当たり前ですが、以外に気づかないのが果物や生野菜です。一般的には、地上に生育する野菜類は冷やす作用、地中の食材は温める作用があると言われています。(ただし、かぶや大根など水分の多いものは身体を冷やします)
特に生野菜などは加熱調理して食べるようにしましょう。
高カロリー食品 肥満はすべてのリズムを狂わせる原因です。動物性脂肪や甘い菓子類、合成食品添加物などの多い食品など、必須栄養素を使い果たす要因はたくさんあります。

2.養生法

養生法 解    説
充分な健康管理を あなたのリズムは、あなたにしかわかりません。自分のリズムをしっかり把握して、生活習慣、食事バランスを整えましょう。「体調が悪いな」と感じたら、できるだけ身体を休めるか、それでも不快があるようなら、早めに医師の診察を受けることやカウンセリングを受けるなども考慮してください。
ストレス・休息 ストレスや心配事が多いと、生理リズムが崩れるだけでなく、脳がストレスを解消するために、たくさんの生体内ステロイドホルモンを分泌させます。本来、必要に応じてつくられるホルモンなのに、過剰反応を起こしたり、免疫(身体の抵抗力)作用を妨害するなど、体調はさらに悪化します。
パートナーにも協力を ご存知のようにセックスは、脳に刺激を与え、各種のホルモンバランスを整え、活発に作用させるはたらきがあると言われています。一説には、更年期などはセックスの減退と関係すると言われています。また異性に意識されるなどの刺激も気持ちを高揚させ、生理リズムを整える絶好のチャンスかもしれませんね。
身体を冷やさない 最近の高校生に生理不順が多いのをご存知でしょうか。これはホルモンバランスが確立されずに悪いという理由にとどまりません。みなさんは冷えた手を温めるときに、内腿に手を挟んで温めたことがあるでしょう。「内腿は温かい」は、逆に言えば、体温の放射が最も高い箇所なのです。
ミニスカートなどを履くことによって内腿を露出すると、体温が失われてゆくため、下半身の血流を高めなければなりません。 そのため腰や女性性器、上半身の血流が不足して、腰冷え、腰痛、生理不順、ホルモン分泌促進物質の分泌低下、思考力の低下など、さまざまな症状があらわれやすくなります。寒い気候や冷房、さらには暖房による上下の温度差など外因はさまざまです。下半身を冷やさない注意を怠らないでください。

3.治療法

a)食事療法

⇒上記参照。

b)運動療法

⇒激しい運動は控えてください。

c)薬物治療

⇒詳しくは、かかりつけ医師又は薬剤師へご相談ください。