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※ご注意

記載内容については、一般的に、ご参考にしていただきたい情報でございます。お客様毎に体質、原因や症状は異なります。詳しくは、かかりつけの医師にご相談されることをお勧めいたします。

 

皮膚のしくみ

1.皮膚の形態とはたらき

皮膚(cutis、skin)とは身体の表面を覆って内部を保護し、さらに体温節や分泌など特有な機能をもった器官のひとつです。皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下組織の三層から構成されています。

分 類
解    説
表 皮 表皮は外部の刺激から皮膚を保護するもので、基底細胞を母細胞として分裂を繰り返し、有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞と変化しながら次第に表面に移動します。最後に「垢(あか)」となって皮膚表面から剥がれてゆきます。
真 皮 真皮は線維と基質からなり、膠原線維と弾力線維が網状に絡み合って真皮を埋め、皮膚に弾力を与えます。また免疫反応に関係する肥満細胞やマクロファージなどもみられます。
皮下脂肪組織 大部分が脂肪細胞の集団で、保温、保護、カロリー保存などのはたらきをします。(主な成分は脂肪酸です)

 

2.皮膚付属器(皮脂腺・汗腺)

毛の生え際に存在する脂腺から分泌される皮脂は、皮膚の表面に皮脂膜をつくって、潤いのある滑々した皮膚をつくります。乾燥肌やアトピー性の方は、この皮脂膜が形成されないことが多いので、良質の無添加植物油(例えば、100%オリーブ油)などで皮脂膜を補うように心がけましょう。
乾燥期になると、病院の皮膚科や小児科には「アトピー体質」の患者さんがたいへん多くなります。そこで処方されるお薬をみてみると、必ず「かゆみ止め」の内服薬が入っています。ここで皆さんに注意したいことは、「かゆみ止めの内服薬は皮膚を乾燥させやすくする」です。確かにかゆみは和らぐかもしれませんが、皮膚細胞にとっては逆効果になっています。必ず、皮脂膜を補うことを忘れないでください。
また、お化粧品などで皮脂腺や汗腺を塞いでしまいますと、正常な皮膚細胞の活動ができないどころか、皮膚の老化やアレルギーの原因などになります。お化粧品を選ぶだけではなく、必要以外に施さないこともトラブルを避ける効果的な手段となります。

お肌を若く美しく保つためには

1.お肌の老化とは

a)老化のメカニズム

表皮は基底層にある基底細胞が分裂を繰り返し、最終的に角質細胞となって寿命をむかえます。一般的には、表皮の生まれ変わる期間は28日周期となっています。ところが年齢を重ねてゆくと、この代謝が衰えて、1)角質層に古い細胞が残り皮膚がこわばったりメラニン色素が代謝されずに紅斑となって残る、2)線維細胞が減少してコラーゲンやエラスチンが減少し肌のキメは粗くなり、はりや潤いが失われてゆきます。

分 類
解    説
し わ 皮膚表面にできた細かいスジ。
水分が10%以下の肌(乾燥肌)で、年齢とともに線維細胞の活性が衰え、弾力性と保水性を保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸やコンドロイチンが減少して起こります。
紅斑(しみ) 紅色のまだら模様。
メラニン色素を含む基底層は、14日間かけて角質層にたどり着き、さらに14日間かけて剥がれ落ちます。年齢とともに周期が延長され、紅斑が残りやすくなります。 
にきび 顔面や胸、背中にできる皮疹で、皮膚の分泌過多が主な原因。
ホルモンバランスが崩れて皮脂の分泌が過剰となり、そこにアクネ菌が感染することで発症します。

b)肌の老化を防ぐには

みなさんは「お化粧品さえ“自然派”を使えば老化を防げる」と勘違いしていませんか。人間の身体も、肌も、すべては細胞からできていますので、老化しないはずはありません。それでは、どうすれば長期に綺麗でみずみずしい肌を保つことができるのでしょうか。
その方法は、1)既存の細胞が退化していくことを遅らせる、2)古く退化した細胞を取り除いて新しい新鮮な細胞に交代させる、3)常に新しい細胞がつくられやすい環境をつくることです。

分  類
解    説
肌細胞への攻撃を防ぐ 皮膚細胞は身体本体を守るために、さまざまな刺激から攻撃をうけています。とりわけ深刻なのは、美しく見せようと使用される化粧品やさまざまな原因により発生する活性酸素などです。私たちの細胞の表面は、もともと変質しやすいタンパク質や脂肪酸と呼ばれる、化学反応を起こしやすい物質でできています。活性酸素はこれらを酸化することで変質をさせ、退化のきっかけとなります。ちなみに、活性酸素で傷ついたことを食品では「腐敗」、生体では「炎症」と呼んでい ます。
化粧品を選ぶ 特に石油系からつくられる化粧品などは、正常な皮膚の生態を崩しています。例えば油性のものは、毛の生え際を塞いでしまって正常な皮脂の分泌を妨害して、皮脂が皮脂分泌細胞の中にとどまり酸化されて細胞を死滅させます。また本来28日周期で剥がれいく角質細胞が粘性の化粧品のために剥がれることができずいつまでも残って、それよりも下の細胞を退化させています。
新陳代謝の活性化 細胞が分裂して進化していくには、それをつくる栄養素とその栄養素を組み合わせるための酵素などが必要不可欠となります。内臓の疾患があったり(暴飲・暴食、生活の不規則など)、有害物質の取り込みに対抗する解毒作用不足(化粧品の害を含む)などがあったら、生命維持に関する部位から代謝を促進して皮膚は後回しとなります。(キーワード:デトックス)

2.お肌の三大トラブル

分 類
解    説
角質化 基底細胞から角質細胞へ変わって、ケラチンというタンパク質をつくり出す過程をいいます。角質化がすすむと、栄養の豊富な皮膚が表面にあらわれにくくなり、乾燥したり、お化粧のりが悪くなったり、表面的なトラブルの原因となります。
色素沈着 色素細胞(メラノサイト)には、メラニン顆粒という色素をつくり出すはたらきがあります。メラニンは有害な紫外線から身体を守り、熱線を吸収するはたらきをもっています。しかし、度が過ぎると「しみ」の原因ともなり、年齢を超えたお肌になりやすくなります。
はりの消失 真皮を構成する膠原線維と弾力線維の成分が豊富に含まれていると、お肌にはりを与え、みずみずしい潤いを与えます。膠原線維の主成分は「コラーゲン」、弾 力線維は「エラスチン」とよばれるアミノ酸が主体のタンパク質で、そのほかムコ多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸)なども含まれています。

予防と養生法

1.注意したい栄養成分・食品

栄養成分・食品
解    説
良質のタンパク質 筋肉や皮膚などをつくる大切な栄養素をバランスよく摂ることが必要です。ただし過剰摂取はコレステロールや脂質を増やし、血流を悪化させ、皮脂過剰による肌の老化促進に繋がりますので注意が必要です。
各種ビタミン 特にビタミンA・B群・C・Eが不足しないように、複数のビタミンを同時に摂取するようにしましょう。食品で補えないときは、サプリメント健康食品の利用をおすすめします。
高カロリー食品 脂質や糖質の摂りすぎは、それを代謝するために栄養素がたくさん利用されます。また、それらの高カロリーの栄養素を過剰に摂りこまないためにも、食物繊維を適量摂るように心掛けましょう。
菓子類 食事で摂った栄養素は、内臓疾患をはじめとして必要不可欠な順番で利用されてゆきます。肝臓病など内臓の病気や代謝にエネルギーを多量に消費するアルコール類の摂り過ぎの人に、肌の綺麗な方が少ないのも当然であると思います。
例えば、若い女性に好まれる「ポテトチップス」を取り上げてみましょう。原料はポテト(デンプン)とそれを揚げる食用油、多量の塩分に合成着色料などの食品添加物を使っています。
デンプンは高カロリー食品ですので脂肪に転換されやすく、塩分の存在で吸収も促進されます。食品添加物は身体にとっては異物ですから、解毒するためにたくさんの栄養素を利用します。
食用油を多量に使うと排泄されにくいため体内に蓄積し、変質しやすい油が皮膚や臓器に蓄えられ、やはり美容の大敵となります。
食物繊維 食物繊維は、良質で必要な栄養素までをも吸収を妨げる場合があります。身体が弱っているときや食事が不摂生で上手に摂れないときなどは減量する必要があります。以外に知られていないことは、食物繊維は「身体を冷やす」食品であることです。新陳代謝が悪く、冷え性で、慢性的な生理不順のある方などは、かえって少量にすべきす。 また、「コーヒー・紅茶」や最近のブームである「緑茶類」は利尿効果がありますが、この状態でペットボトル量を飲みますと、冷えや利尿効果による便秘が促進されて、食物繊維がかえって便秘の原因の誘発につながり、腹がはって膨満する、便秘薬を服用しても頑固で出ないなど、美容以前に身体の不調につながります。

2.養生法

養生法
解    説
寝不足は大敵 肌の再生は主に夜間(睡眠中)に行われます。十分な睡眠をとって、皮膚の再生を円滑にすることを心掛けてください。また再生に必要な栄養素は寝る前に摂取すると効果的にはたらきます。
入浴後のスキンケア 入浴などにより肌を守る皮脂膜が洗い流されると、皮膚を守るバリアがないために、さまざまな肌のトラブルにつながります。特に乾燥肌の方は、お湯を使用した後、乾燥が促進したり炎症がおこって痒くなります。
熱湯や洗剤 皮膚は、皮脂膜というバリアをつくって刺激や乾燥から皮膚を守っています。しかし熱湯や洗剤を使うとその脂を剥がれて、皮膚表面を直接外気や刺激に触れさせてしまいます。特に洗剤は油分を分解したり剥がして、食器や洗濯物の汚れを取っているわけですから良いはずはありません。お湯や洗剤を使った後は、かならず水でいったん冷やすように洗うか濡れタオルで拭いた後、すぐにクリームなどで皮膚バリアを補給してください。特にアトピー性皮膚炎の方や敏感肌の方は必須です。
スキンケア用品を選ぶ ローションタイプは水分補給にすばやい効果が期待できるし伸びもよく全身に塗布できますが、皮脂膜の代替にはなりにくいうえに刺激が強いので、クリームタイプを推奨します。アトピーなど、普段から皮脂の分泌が少ない方は、お休み前に「自然油(良質オリーブオイルなど)」などで皮脂を補うことを忘れずに!!
ただ注意したいことは、自然のものでも「油」ですので、外出前などに塗布すると酸化されて黒くなったり、べとついて衣類などを汚す原因になります。利用法については、紫外線などにあたる前には使用しない、少量を満遍なく伸ばすなど工夫をお願いします。また身体が温まっていたり、お湯を使った後に塗布しますと、油は熱をとどめる作用がありますので乾燥感やかゆみを誘発します。必ずいったん熱をとったのち(水濡れタオルなどで拭いて冷やすなど)に使用してください。
尿素入りスキンケア 尿素は水分を吸着する効果には優れているものの、水分を結合したまま皮膚内部に浸透してゆくため、表面の水分が失われ、頻繁に塗布しないといけないことになります。そこで賢い使い方は、塗布する箇所を水でやや濡らしておいてからお使いください。これによって表面の水分が失われずに、尿素が皮下で水分を貯留して肌の乾燥を防いでくれます。
粗悪な化粧品 例えばファンデーションやアイシャドーなどは重金属化合物、その他の成分は石油からつくられる油性成分がほとんどです。これらは肌の成分と結合してトラブルの原因になりやすいものです。
化粧品の成分の一部は、身体にとって本来は有害とされている化合物でできています。たとえば有害金属化合物の場合、生体内では代謝を妨害したり、細胞分裂に必要な遺伝子の合成を阻害するなど重篤な影響を与える成分です。また直接塗布する皮膚細胞の細胞膜を構成するタンパク質や脂肪酸と結合しやすく、細胞膜の変質に深く関与し、排泄が非常に困難なため吸収されるほど体内に蓄積されてゆきます。将来的には、ホルモン異常やガンの原因になる可能性まで論じられています。(女性の生理不順や月経困難症などにも関与か?)
創傷の早期治療 創傷や刺激によって、肌の組織は壊れてゆきます。患部を放っておくと組織が再生しにくくなり、結果的に修復できずに老化が促進されます。
創傷は細胞組織の破壊そのものですので、修復するには時間とエネルギーがかかります。細胞結合組織の再生には良質の栄養素も必要ですが、ヘパリン物質などの外用塗布薬も市販されていますので利用されると良いと思います。
ストレス ストレスを感じると、異常代謝が促進して栄養素を消耗し、肌に必要なものまで浪費します。また、お酒などを飲みすぎると、内臓に優先的に栄養素が分配されるため、やはり肌への供給は後回しにされます。

 

3.治療法

a)食事療法 ⇒上記参照

b)薬物治療 ⇒詳しくは、かかりつけ医師又は薬剤師へご相談ください。
お薬や化粧品類には、軟膏・クリーム・ローション(ソリューション)・ゲルなどがありますが、簡単に使用感について解説します。一般的に、アトピー性などの乾燥しやすい肌には皮膚への刺激が少ない軟膏が利用されます。しかし、個人によって患部は異なりますので、専門医や薬剤師、ビューティーアドバイザーなどに相談することをおすすめします。

基 材
長  所
短  所
軟膏

●適用範囲が広く皮膚への刺激性が少ない

●湿潤(ジクジク)している箇所に使用されることが多い

●べとつき感があり使用感に劣る

●水分を吸収しないので汗をかきやすい夏期の使用には適さない

クリーム

●使用感に優れお薬の浸透性が良い

●乾燥(カサカサ)している箇所に使用されることが多い

●基剤に界面活性剤を使用しているため軟膏に比べて刺激性が強い

ローション

●薬剤などの塗布が簡単

●頭部など毛髪の生えている箇所にも使用しやすい

●軟膏やクリームに比べてお薬の浸透効率は悪い

●刺激性が強い

ゲル(ゼリー

●目立たず展延性(延びの良さ)・浸透性に優れている

●クリームよりも刺激性が強い

●皮膚乾燥作用がある