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トップ病気の知識インデックス>メニエール症候群
【メニュー】
1)めまいのメカニズム
耳のしくみとはたらき、めまいとはなど
2)「メニエール症候群」解説
メニエール症候群とは、治療方針、関連疾患など
3)養生法
食事療法などの養生法、栄養成分などの摂り方など
【関連疾患・女性の悩み】
月経・更年期 脳梗塞 ――――― ―――――
めまいのメカニズム
1.耳のしくみとはたらき
耳という器官は聴覚の入り口であり、身体のバランスを保つための器官でもあります。 そのしくみは外側から外耳、中耳、内耳に分かれて機能しています。
a)耳のしくみ
分  類 解    説
外 耳 外に出ている耳部と外耳道から構成されています。
中 耳 鼓動と鼓膜の奥の骨で囲まれた空洞部分をいい、鼓膜は音を響かせる薄い膜でできていて、音が入ってくると振動して内耳に伝えます。
内 耳 中耳の奥に存在して、音を感じる蝸牛、身体の平衡感覚に関与する前庭と三半規管から構成され、リンパ液で満たされています。
蝸 牛 機械的な刺激として伝えられてきた音は、ここで電気信号に変換されて聴覚神経、聴覚中枢に伝達されて音として認識します。
三半規管 三つの細い半規管が直角に組み合わさったもので、その根元が前庭です。これらは、現在の身体の姿勢や方向を感じる器官として働きますが、この部分が傷害を受けるとめまいとなって発症します。
b)聴覚と難聴
音(音波=音の振動)が耳に到達すると、鼓膜や蝸牛内のリンパ液に振動が伝わり、神経細胞(有毛細胞)で電気的刺激に変換されて、大脳皮質の聴覚野で音として認識されます。このいずれかの部位に障害があるために、難聴(耳が聞こえにくい)が発生します。
話し方の目安 音量(dB) 難聴の程度
小さな話し声でも聞こえる
 0 20
正常
小さな話し声が聞きにくい
20 40
ごく軽度
普通の話し声が聞きにくい
40 55
軽度
比較的大きな話し声でも聞きにくい
55 70
中度
大声か、補聴器を付けると聞こえる
70 90
高度
補聴器を付けてもほとんど聞こえない
90 99
極めて高度
2.眩暈(めまい)とは
a)めまいとその原因
めまいには、生理的刺激によるものと病的機能障害によるものがあります。
分  類 解    説
生理的刺激によるもの 内耳刺激と視覚刺激の感覚の不一致によって生じるめまい、高所性めまい、乗り物酔いなどがあります。
病的機能障害によるもの 中枢性(大脳や小脳などの障害)や内耳性の障害のほか、血液循環障害、血液疾患(貧血や高脂血症など)、自律神経失調症、精神障害、内分泌・代謝障害、薬物中毒などによるめまいがあります。
b)中枢性と内耳性の違い
項  目 中枢性 内耳性
めまいの性質 動揺性(浮遊感、ふらつき) 回転性
めまいの起こり方 持続性(血管障害がある場合は発作性) 発作または反復性
持続時間 一般に長時間となる 一般に短時間
誘引因子 血圧の急激な変化、過度の首運動 頭の位置や運動
随伴症状 手足の麻痺、口のもつれ、歩行障害 難聴、耳鳴り
意識 意識がなくなることもある 正常
自律神経症状 吐気・嘔吐、冷や汗
めまいの強さに関係なく発症する めまいの強さに比例する
c)めまいと病気との関係
発症時の状態 特  徴 随伴症状 可能性のある病気
安静時 回転性めまいが持続性・反復性 耳鳴り、難聴、吐気、嘔吐 メニエール病
激しい回転性めまい 感冒症状、激しい吐気 内耳炎など
めまいの程度に変化ない 難聴、耳鳴り、耳漏 中耳・内耳炎
突発性めまい 手足の痺れや麻痺、意識障害、言語障害 脳梗塞、脳腫瘍
首のひねり・打撲 一過性の回転性または動揺性めまい 吐気、嘔吐 椎骨脳底動脈循環不全症
一過性の回転性めまい 手足の痺れ、肩こり、頭痛、難聴、耳鳴り 頸椎症、外傷
方向転換 回転性めまい 発作性のめまい 発作性頭位眩暈症
起立時 動揺性のめまい 起床時の不快感、頭痛、肩こり、疲労感、吐気 起立性調節障害
一過性の意識障害、脱力感 起立性低血圧、心疾患
よろける方向に方向性がある 動揺性 吐気、嘔吐 内耳障害、小脳障害
よろける方向に方向性がない 動揺性 ――――― 高血圧症、低血圧症、糖尿病、貧血、更年期障害など
3.女性のめまいと月経
女性の月経時には様々な病気がありますが、とくに多いのが月経困難症です。月経困難症は、月経時に下腹部痛や腰痛、頭痛などのいわゆる生理痛と呼ばれる痛みが発生します。この時にめまい、吐気や嘔吐があらわれます。特別な病気(子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜炎など)がない限り、機能性の疾患といえます。下腹部痛や腰痛は、子宮内膜でつくられるプロスタグランジンF2α(アラキドン酸からつくられる)という局所ホルモンが、子宮筋を過剰に収縮させることによります。この局所ホルモンは、月経中に濃度が高まります。心理的に生理痛が起こるのではないかという不安が、中枢神経や自律神経のバランスを崩すとともに痛みを増幅させ、めまいや吐気などを誘発します。 

メニエール症候群
1.概 要
内耳異常のためにめまい(眩暈)が起こる病気で、激しい回転性のめまい、耳鳴り、難聴の症状がほぼ同時に起こります。めまい発作や難聴は数日間続き、繰り返すのが特徴です。その原因は内リンパ水腫であり、精神的・肉体的過労、睡眠不足などにより発症する自律神経異常、水分塩分代謝異常、自己免疫疾患などがあげられます。また消化器系の機能が低下していたり、胃下垂などの消化器の緊張性が失われていると、口から摂り入れた水分が消化器(胃)にいつまでも滞留して症状を悪化させます。この状態を胃内停水と呼んでいます。
2.症状と診断方法
a)症状 ⇒上記記載
b)診断方法 ⇒婦人科、耳鼻咽喉科などの医師にご相談ください。
c)主な関連疾患
疾患名 解    説
難聴 音の聞こえ方が悪い状態で、音が伝わってくる経路や感覚脳の障害がある場合に起こります。特に多い老人性難聴は、主として内耳にある感覚細胞の衰退が原因です。また突発性難聴は原因が明らかにはされていませんが、ウイルスによる聴覚神経障害、血流不全、免疫傷害などが考えられています。
中耳炎 鼓膜の奥の中耳腔の粘膜が炎症を起こす病気で、急性・滲出性・慢性があります。原因の多くはウイルスや細菌の感染で、一般に風邪などをひいた時に強く鼻をかみ過ぎ、その圧力でウイルスなどを中耳腔に入れてしまうのが原因とされています。
ウイルス性内耳炎 全身のウイルス感染から内耳に炎症が起こり、難聴やめまい、耳鳴りなどがあらわれます。難聴を起こしやすい感染症としては、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、麻疹(はしか)、帯状疱疹、インフルエンザ、風疹などがあげられます。

予防と養生法
1.注意したい栄養成分・食品
栄養成分・食品 解    説
消化が良く栄養価の高いもの
水分・塩分を適量に
消化器系の弱っている人は栄養不足に陥りやすく、貧血などの合併症や血液の循環障害などを起こしやすくなります。消化がよく、栄養価の高い食事を心がけてください。また水分や塩分は、血圧を上げて血流を減らし、原因成分ともなります。
食物繊維や植物性食品も適量とする 適量の食物繊維は腸内善玉細菌の数を増やして、消化管内の水分調節をします。また緑色野菜には葉緑素が多く、造血に必要な植物性タンパク質やミネラルを含んでいます。ただし過剰に摂取すると栄養素を吸着して、必要な栄養素まで吸収できなくなりますので注意してください。
動物性脂肪 動物性脂肪は血中コレステロールを上昇させ、血流を低下させるほか、動脈硬化を誘発して症状を悪化させます。また脂肪酸からつくられるアラキドン酸は、中耳炎や内耳炎などの炎症を高めるプロスタグランジンなどの成分に変化します。ただし魚油にはアラキドン酸に拮抗する脂肪酸が含まれ、積極的に摂りたい食品です。
アルコール・カフェイン アルコールやカフェインは中枢神経系に作用して、感覚器の働きを阻害します。特にめまいを頻繁に起こす人は厳禁です。また循環器系に対しては、血流を悪化させて耳鳴りや難聴の原因ともなっています。 
2.養生法
養生法 解    説
充分な健康管理を めまいや難聴などは、日頃の生活習慣が原因で起こる病気の一つです。過労や睡眠不足、不安(躁鬱)、月経不順などが引き金となって発症します。規則正しい生活を送り、休息を必ず取り入れるなど、生活環境の見直しを行ってみてください。またパソコン画面などへの集中による、視神経の疲労も原因となります。
ストレス・休息 ストレスなどによって中枢神経系に異常な刺激が加わると、自律神経の交感神経が亢進して、血管を収縮し血流不全や鼓膜の異常緊張などを起こします。リラックスをしている時や食後は副交感神経が働き血流もよくなるため、症状の軽減に繋がります。
アレルギー・感染症 アレルギーを起こす物質(抗原)は、生体の神経組織の異常活動を促進するほか、脳機能の低下に繋がります。またウイルスや細菌の感染症は、直接症状を起こさせる原因ともなります。健康管理を徹底的に行い、これらの原因による症状を発症させないように注意が必要です。風邪や口腔感染症にも充分注意しましょう。
食事 めまいや難聴などを起こす人には、ほとんどの場合に消化器の疾患や機能低下がみられます。食事は時間をかけて食餌の消化を完全にして、必要な栄養素を確実に吸収させることができるように心がけてください。後に消化酵素の多い健康食品を取り入れるのも良い方法といえます。
定期健診 特にめまいなどは、脳神経の異常などが関係することもあります。必ず早期検診を受けて、めまいの原因が何からきているのかを把握しておきましょう。重要なことは、この症状が一過性の病気ではない場合が非常に多いということです。
3.治療法
a)食事療法 ⇒上記参照
b)運動療法 ⇒激しい運動は控えてください。
c)薬物治療 ⇒詳しくは、かかりつけ医師又は薬剤師へご相談ください。