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| トップ>病気の知識インデックス>高脂血症・動脈硬化症 |
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栄養素としての脂質
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「脂肪は身体にはよくない?」
「脂肪」と聞くと、皆さんは悪者にしていませんか。実は重要な「三大栄養素」のひとつであることをお忘れではないでしょうか。
脂肪には単純脂質と複合脂質とがあり、前者は主にエネルギー源として、後者は身体をつくる骨格の成分やホルモンなどの原料になります。ですから病的でない限り、脂質摂取を抑えてはいけません。また、脂肪酸は身体の正常な反応を促進する効果もありますので、過量にならないように摂取をしてゆかなければなりません。 |
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循環器系の病気には高脂血症がすべてに関係する
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血液中の脂肪は、リポ蛋白(脂質とタンパク質の結合物質)という形で存在しています。これらは血液中において、水に不溶の脂肪を運ぶ役目を担っている大切な成分です。
しかし、その血中濃度が過剰(高脂血症)になると、血液の年度が増して血液が流れにくくなり、それに糖尿病や高血圧症、肥満などのファクター(病的因子)が重なると、動脈硬化が進行して、循環器系の病気のほぼすべてに関与してゆきます。特に脳内で起こる脳梗塞、心臓で起こる心筋梗塞などを致命的な病気となりえますので、注意が必要です。 |
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1.必須栄養素としての脂質
a)脂質の種類
脂質(脂肪)は、コレステロール、中性脂肪、脂肪酸、リン脂質に大別され、血中濃度が正常値なら、それぞれが大切な栄養素として重要な働きをしています。
| 脂質の種類 |
解 説 |
| コレステロール |
体内では脳神経組織、副腎などに多く含まれます。その働きは細胞膜の構成成分として、また胆汁、性腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、ビタミンD(カルシウムの吸収を高めて骨や歯を丈夫にするビタミン)など、重要な働きを担っています。 |
中性脂肪
(トリグリセりド・TG) |
体内の脂肪細胞に多く含まれ、油性の栄養分を溶けやすくして代謝をされやすくする働きがあります。 |
| 脂肪酸 |
主に生体内局所ホルモンなどの原料となります。局所ホルモンとは、必要なときに局所的に、急速に生合成されるホルモンのことで、炎症や血圧調節など重要な身体の反応に関与しています。 |
| リン脂質 |
生体膜(細胞膜や粘膜)を構成する成分です。その働きは血液凝固に必要なタンパク質や酵素の調節、細胞のアポドーシス(自殺)に関与し、炎症性アラキドン酸の保持、血小板の活性化などがあります。 |
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b)コレステロールと中性脂肪
血液中の脂肪は、リポ蛋白(脂質とタンパク質の結合物質)という形で存在しています。それらは血液中において、水に不溶の脂肪を運ぶ役目を担っています。
| 種 類 |
解 説 |
| カイロミクロン |
成分は中性脂肪で、食物から摂取した脂肪成分を肝臓へ運びます。 |
| VLDL(超低密度リポ蛋白) |
中性脂肪が50%で、コレステロールとリン脂質がカイロミクロンよりも多く含まれます。脂肪を肝臓から全身へ運びます。カイロミクロンとVLDLは分子が大きく、細胞膜を通過できないので、動脈硬化とは直接関係はありません。 |
LDL(低密度リポ蛋白)
悪玉コレステロール |
VLDLが小型化されてつくられ、コレステロールが約50%含まれます。LDLも全身の細胞へ脂肪を運ぶ働きがありますが、必要以上に増加すると、血管壁にコレステロール沈着を起こして動脈硬化を発生させます。 |
HDL(高密度リポ蛋白)
善玉コレステロール |
コレステロール含有量はLDLよりは少なく、細胞に運ばれたコレステロールを肝臓へ戻します。肝臓はこのコレステロールを胆汁に合成して、胆汁管から十二指腸へ排泄します。 |
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c)脂肪酸
| 脂肪酸には、構造上二重結合をもたない飽和脂肪酸と、1〜数個の二重結合をもつ不飽和脂肪酸とに分類されます。飽和脂肪酸は主にエネルギーとして利用されるのに対し、不飽和脂肪酸は体内生理活動に重要な役割を果たしています。⇒「不飽和脂肪酸と局所ホルモン」 |
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| d)リン脂質(省略) |
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| 2.エネルギー源としての脂質 ⇒詳しくは肥満症をご覧ください。 |
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3.脂質は酸化されやすい
a)食品は鮮度が大切
| 脂質の中に含まれる不飽和脂肪酸(化学構造中に二重結合を有するもの)は、生体には必須脂肪酸(栄養素として食品などから摂取しなければならないもの)として欠かせない栄養素です。食品中に含まれる不飽和脂肪酸は、空気中の酸素(活性酸素を含む)と容易に反応して酸化されます。これが「腐敗」です。鮮度の落ちた食品(脂質過酸化物)を食すると、そのまま腸管から吸収されて体内の脂質過酸化物(過酸化脂質)を増加させます。また、電子レンジによる調理は、電子レンジから放出される電磁波によって、食品中の活性酸素量が非常に増えます。焼き物の焦げ目も同じです。 |
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b)生体内脂質も例外ではない
生体内では酸素を利用した代謝系、ウイルスや細菌、環境ホルモンなどによって活性酸素が発生します。この活性酸素は、生体内の血中脂質(中性脂肪やコレステロールなど)を変質させ、生体膜(粘膜や細胞膜)を酸化して破壊します。この生体膜を破壊することを「炎症」と呼んでいます。これらの酸化は酵素などの作用を必要としないため容易に起こり、自動酸化されてゆきます。
血中脂質や生体膜が酸化されると、さらに活性酸素によって分解され、酸素が結合した部分はアルデヒドやケトン類(糖尿病を促進)、体内産生アルコール類などの有害物質となって二次的な疾患に関与します。他方分解を受けた成分は、細胞膜(主にリン脂質)の過酸化を誘導して、肝障害、血小板凝集促進(動脈硬化などの直接的原因)、生体膜の脆弱化などを起こして、内臓疾患や粘膜疾患などの慢性病に繋がってゆきます。 |
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c)活性酸素を排除することが重要
食品などでは酸素との反応を遅らせるために、食品添加物としてビタミンEやC、ポリフェノール類(色素)などを加えて腐敗を遅らせています。
生体ではSOD(スーパーオキシドジシムターゼ)という酵素が遺伝的につくられ、生体内で発生する活性酸素を排除しています。しかし、活性酸素の発生が非常に多い状況になると、SOD酵素だけでは対処できなくなります。これが、急性・慢性疾患や老化に繋がってゆきます。老化は、活性酸素の除去機能の疲弊と低下によっておこる生体反応です。活性酸素を除去するために、鮮度の良い食品や健康食品の摂取は欠かせません。 |
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不飽和脂肪酸と局所ホルモン
1.はじめに
人も含めた陸上動物は、体内で栄養素の中のひとつ「脂肪酸」というものを都合の良い形に合成(脂肪酸を不飽和化)することがあまりできないため、食物から摂取しなくてはなりません。とくに必要なのは「必須不飽和脂肪酸」と呼ばれるもので、生体内活動には欠かすことのできないものとなっています。この必須不飽和脂肪酸にはリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸などが含まれます。
しかし、これらはすべてが良い方向性で利用されるのではなく、それぞれが形を少しづつ変化させることで相反する作用をもちます。 |
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2.不飽和脂肪酸
脂肪には単純脂質と複合脂質とがあり、前者は主にエネルギー源として、後者は身体をつくる骨格の成分やホルモンなどの原料になります。ですから病的でない限り、脂質摂取を抑えてはいけません。
今回のお話は「複合脂質(不飽和脂肪酸を含む)」がメインになります。 |
a)不飽和脂肪酸の構造
不飽和脂肪酸とは、その構造中に「二重結合」を含んだ脂肪酸のことで、その二重結合の位置によって「ω-3系」や「ω-6系」などに分類されます。このことは非常に重要で、後述する様々な成分に変化して作用を発揮します。
※ω-3系(代表例:EPA、DHA、リノレン酸)
EPA・DHAの構造式 : CH3-CH2-CH=CH-・・・-CH2-COOH EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は左から3番目に二重結合があり(ω-3)、それぞれ5個と6個の二重結合を持ちます。 |
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※ω-6系(代表例:アラキドン酸、リノール酸)
アラキドン酸の構造式 : CH3-(CH2)4-CH=CH-・・・-CH2-COOH アラキドン酸は左から6番目に二重結合をもち(ω-6)、4個の二重結合をもちます。 |
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EPAの1日目標摂取量:1.0g
(はまち、まいわし、さば各80g) |
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b)不飽和脂肪酸の代謝
食物中から摂取した不飽和脂肪酸は、体内で「エイコサノイド」とよばれる生理活性物質に変化してゆきます。代表例を記載します。(PG1などの数字は二重結合の数を表します。)
※エイコサノイド生合成の代表例(1)
食物中のω-6系(リノール酸)⇒γ-リノレン酸⇒PG1系、TX1系、LT3系へ
↓
食物中のω-6系(アラキドン酸)⇒PG2系、TX2系、LT4系、LX4系へ |
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※エイコサノイド生合成の代表例(2)
| 食物中のω-3系(α-リノレン酸)⇒EPA⇒PG3系、TX3系、LT5系へ |
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3.局所ホルモン
これは炭素数20個からなる脂肪酸で、身体の局所で生理作用をあらわす「生理活性物質」の総称です。通称「局所ホルモン」と呼ばれていて、脳からの指示ではたらく神経やホルモンとは違い、局所だけで瞬時に生合成されて強い生理作用を示すものです。代表的な作用としては、血圧のコントロール、炎症の制御、喘息や鼻づまり、アレルギー反応、消化器官の潰瘍などに関与します。
それぞれのはたらきについて説明しましょう。(表中のアルファベットは種類をあらわします。)
| 種 類 |
主 な 作 用 |
| プロスタグランジン(PG2系) |
A・B・C |
血圧降下 |
| D |
血小板凝集抑制、気管支収縮、睡眠誘発 |
| E |
血圧降下、血管拡張、胃液分泌抑制、腸管運動亢進、子宮収縮、利尿、気管支拡張、骨吸収、免疫抑制 |
| F |
血圧上昇、血管収縮、腸管運動亢進、子宮収縮、気管支収縮 |
| G・H |
血小板凝集誘起、動脈収縮、気管支収縮 |
| I |
血小板凝集阻害、動脈弛緩 |
| J |
抗潰瘍作用 |
| トロンボキサン(TX2系) |
A |
血小板凝縮、動脈収縮、気管支収縮などの強い生理活性をもち、血栓症、狭心症、気管支喘息などの病因のひとつと考えられています。 |
| ロイコトリエン((LT4系) |
B |
白血球活性化 |
| C・D |
持続性の気管支収縮、小腸運動促進、血管透過性亢進 |
| リポキシン(LX4系) |
A・B |
気管支収縮、細動脈拡張、白血球遊走、免疫調節作用(NK細胞の細胞傷害能抑制など) |
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4.食品中の不飽和脂肪酸
食品中や健康食品などに含まれる「不飽和脂肪酸」の特徴をまとめてみますと、ω-3系のものを摂ることが望ましいことがわかりますよね。(理想的な摂取比率 ω-6系:ω-3系=4:1)
| 種類と含有食材 |
主な作用 |
過剰症 |
リノール酸(ω-6)
| サフラワー(紅花)油、大豆油、コーン油、ごま油、マーガリン |
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・コレステロールを低下
(動脈硬化の予防と改善)
・α-リノレン酸に対する作用
EPA・DHAへの変換を妨害 |
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・過酸化脂質になりやすい
・アラキドン酸の原料
・アレルギー症状増幅 |
| α-リノレン酸(ω-3)
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・アレルギー症状発現のPGを抑制
・がん細胞増殖抑制
・血圧降下
・血栓解消 |
特になし |
アラキドン酸(ω-6)
| レバー(牛・豚・鶏)、卵(特に卵白)、さざえ、あわび |
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・PG原料 |
・PGなどの作用を増強
| 動脈硬化、高血圧、心不全、脂肪肝、慢性の炎症、自己免疫疾患、アレルギー、アトピーなどを起こしやすい |
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| 種 類 |
主 な 作 用 |
| EPA |
エイコサペンタエン酸
リノール酸からつくられるアラキドン酸が2系のPGと4系のLTなどを合成するのに対して、EPAは3系のPGや5系のLTとなります。特にアラキドン酸由来のTXA2が血小板凝集、血管収縮を引き起こすのに対して、EPA由来のTXA3はこの作用がないため血栓の予防や高血圧などに有用となります。
また、EPAはいくつかの酵素反応でアラキドン酸代謝を抑え、血液循環を改善します。(脳梗塞、心筋梗塞の予防治療効果) |
| DHA |
ドコサヘキサエン酸
α-リノレン酸からEPAがつくられ、そこから体内でもつくられます。直接エイコサノイドにはなりませんが、アラキドン酸から合成されるTXA2やLTの産生を抑制します。
最近の研究では、網膜の外側部分に高濃度のDHAが含まれていることから、膜内を光の粒子が運動できるように活性化して、ロドプシンを機能させるのに必要物質となっているらしいことがわかってきました。 |
| DPA |
ドコサペンタエン酸
EPAやDHAと同様のはたらきがあります。しかし注目されていることは、DPAが脳の中に特異的に多く、脳のはたらきを活性化しているのではないかといわれています。 |
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高脂血症
1.概 要
高脂血症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪の数値が異常に高くなった状態をいい、高脂肪食の長期的かつ過量な摂取、遺伝、加齢(特に女性は更年期以降に多い)などの原因で引き起こされやすくなります。
高脂血症自体はそれ程の心配はいりませんが、問題は合併症です。最大の合併症は動脈硬化を引き起こし、さらに高血圧症、糖尿病、肥満などが重なることにより、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な病気に繋がってゆきます。 |
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2.分 類
| 分 類 |
解 説 |
| 高コレステロール血症 |
血液中のコレステロールは、肝臓で合成されるものと食事から摂取されるものとがあります。
肝臓で合成されるものは主に超低密度リポ蛋白(VLDL)に含まれて血中に放出され、低密度リポ蛋白(LDL)になると細胞に取り込まれてゆきます。肝細胞のコレステロール含有量が増加すると、細胞のLDL取込が抑制され、その結果として血中コレステロール値が上昇してゆきます。 |
| 高トリグリセリド血症 |
空腹時の血中トリグリセリド(TG)は、肝臓から放出される超低密度リポ蛋白(VLDL)に豊富に含まれ、脂肪細胞や骨格筋、心臓などにあるリポタンパクリパーゼ(LPL)という酵素で分解されます。
食後に血中に存在するTGは食事から摂取されたもので、カイロミクロンに豊富に含まれ、LPLによる分解を受けたのち肝臓に取り込まれます。
高トリグリセリド血症は、VLDLの肝臓からの放出亢進、LPLの活性低下、高TG含有食品の摂取過剰などにより進み、膵炎の原因ともされています。 |
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3.症状と診断方法
| a)症状 ⇒合併症により異なります。 |
b)診断方法
| 診断内容 |
判 定 基 準 |
| 高コレステロール血症 |
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血清TC |
LDL-C |
| コレステロール値適正域 |
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<200mg/dl |
<120mg/dl |
| 境界域 |
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200〜219mg/dl |
120〜139mg/dl |
| 高コレステロール血症 |
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220mg/dl≦ |
140mg/dl≦ |
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| 高トリグリセリド血症 |
| トリグリセリド値適正域 |
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空腹時 |
: |
<150mg/dl |
| 高トリグリセリド血症 |
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空腹時 |
: |
150mg/dl≦ |
| 境界型 |
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糖尿病型でも正常型でもないもの。 |
| 妊娠糖尿病 |
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75g糖負荷試験(OGTT)2時間値(省略) |
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C)合併症
| 合併症 |
解 説 |
| 動脈硬化症 |
脂質代謝異常により、血管壁が肥厚して硬くなる病気です。血管に侵入したコレステロールは免疫細胞であるマクロファージや、血管を構成する平滑筋細胞に取り込まれて蓄積し、血管壁を肥厚させて血栓を生じます。 |
| 心筋梗塞 |
動脈硬化などが原因で、心筋に栄養や酸素を送るための冠動脈がつまり、心筋が壊死した状態をいいます。 |
| 狭心症 |
動脈硬化などが原因で、心筋の収縮に必要な酸素を供給できず、胸痛などの症状を起こす病気です。 |
| 脳梗塞 |
心筋梗塞のような状態が脳の血管で起こったもので、非常に危険な病気です。 |
| 高血圧症 |
動脈硬化などが原因で血管の拡張性が悪化し、血圧を上昇させます。 |
| がん |
脂質は酸化されやすい成分で、酸化されると過酸化脂質になります。この過酸化脂質はガンなどの原因とされ、細胞に取り込まれると代謝異常を起こし、細胞のガン化につながる成分です。
この酸化には「活性酸素」が重要な役割を果たしています。活性酸素を除去することが、過酸化脂質の発生を防ぐ一番良い方法となります。 |
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動脈硬化症
1.概 要
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動脈硬化とは、動脈壁が硬く厚くなって血液循環が妨げられた状態をいいます。動脈硬化症は、このことによって発症する病気の総称で、血管の太さによって下表のように分類されます。
脂質代謝との関わりは、血管内皮表面に何らかの異変や刺激が加わると、患部の膜を正常に戻そうとして脂肪が浸潤して内膜が厚くなります。この時に免疫細胞であるマクロファージと内膜平滑筋細胞(血管壁を構成する細胞)が増殖して、さらに厚みを増してゆきます。次いで、浸潤した脂肪や細胞内で合成された脂肪が蓄積されるようになり(コレステロールプール)、患部が膨らんで皮膜を破って盛り上がり、ついには血流を堰き止めて血栓となります。
血液中のコレステロールはLDL(低比重リポ蛋白)によって運ばれ、マクロファージや平滑筋細胞に取り込まれて蓄積されます。 |
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2.分 類
| 分 類 |
解 説 |
| 細小動脈硬化 |
比較的細い血管が肥厚して、血流が減少した状態です。高血圧との関連性が最も高い状態で、脳出血や脳梗塞の原因ともなります。 |
| 中膜石灰化 |
小型から中型の血管に発生しやすく、血管壁にカルシウムなどが固形化(石灰化)し血管を硬化させたものです。 |
粥状硬化
(アテローマ) |
血管壁に脂肪がたまり、粥状になった状態です。大動脈や四肢、臓器などに血液を供給する血管に発生しやすい病気で、老化や併発病などが原因です。 |
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3.症状と診断方法
a)症 状
動脈硬化自体には特有の症状はなく、発生部位によって特有の症状があらわれます。そのいくつかをあげてみます。
| 分 類 |
解 説 |
| 脳(脳梗塞) |
その前兆は、一過性の頭痛から慢性の痛み、めまい、記憶力低下などです。これが進行すると、脳動脈瘤や脳出血が発生し、脳細胞の壊死に繋がります。 |
| 冠動脈(心筋梗塞) |
労作性不整脈(運動などによるもの)、心臓の痛みなどから始まります。脳梗塞と同様に、その先に酸素や栄養分が行かないために、心筋細胞の壊死へ繋がります。 |
| 肝動脈(肝硬変) |
肝炎が慢性化して肝硬変になると、肝細胞の壊死が起こり、肝機能が働かなくなります。 |
| 腎動脈 |
初期には夜間多尿、蛋白尿などが増え、腎不全になってゆきます。 |
| 末梢動脈 |
四肢の血流が悪いと、冷えから始まり、痺れ、むくみなどが発生してきます。手足指などの細胞が壊死することもあります。 |
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| b)診断方法 ⇒上記 |
c)合併症
| 合併症 |
解 説 |
| 心筋梗塞 |
動脈硬化などが原因で、心筋に栄養や酸素を送るための冠動脈がつまり、心筋が壊死した状態をいいます。 |
| 狭心症 |
動脈硬化などが原因で、心筋の収縮に必要な酸素を供給できず、胸痛などの症状を起こす病気です。 |
| 脳梗塞 |
心筋梗塞のような状態が脳の血管で起こったもので、非常に危険な病気です。 |
| 高血圧症 |
動脈硬化などが原因で血管の拡張性が悪化し、血圧を上昇させます。 |
| がん |
脂質は酸化されやすい成分で、酸化されると過酸化脂質になります。この過酸化脂質はガンなどの原因とされ、細胞に取り込まれると代謝異常を起こし、細胞のガン化につながる成分です。
この酸化には「活性酸素」が重要な役割を果たしています。活性酸素を除去することが、過酸化脂質の発生を防ぐ一番良い方法となります。 |
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予防と養生法
1.注意したい栄養成分・食品
1)高脂血症
| 栄養成分・食品 |
解 説 |
| 動物性脂肪 |
動物性脂肪はコレステロールを増やし、植物油や魚油は低下させます。
植物油に含まれるリノール酸やリノレン酸はコレステロールの排泄を促進し、魚油は血液中の血小板を固まりにくくして血栓を予防するほか、LDLや中性脂肪が増えることを抑制します。 |
| コレステロール |
動脈硬化の合併症を引き起こしやすい。肉類、内臓類、鳥類や魚類の卵、レバーなどの多食は避けてください。 |
| 飽和脂肪酸 |
コレステロールや中性脂肪を増やし、動脈硬化、高脂血症などの合併症を起こしやすくなります。肉の脂身やバターは控え、乳製品の過食も避けてください。 |
| アルコール・糖質 |
過剰のアルコールや糖質は中性脂肪の合成を高め高脂血症を誘発します。飲酒、砂糖、清涼飲料水、甘い菓子類、果物、イモ類(デンプン質)などは控えてください。 |
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2)動脈硬化症
| 栄養成分・食品 |
解 説 |
| 高カロリー食 |
動脈硬化症の疑いがある人の1日の摂取カロリーは、標準体重1Kg当たり25〜30Cal以下といわれています。体重50Kgの人で、約1,500Cal以下を目標としてください。食塩は高血圧症のある方で7g以下です。 |
| 塩分 |
高血圧の最大の原因となる食塩(ナトリウム)は、糖質や水分の腸管からの吸収、血管壁細胞への取り込みを促進します。これにより血管は柔軟性を失うため、高血圧症を誘発します。また糖質の摂取過剰は、肥満にも繋がってゆきます。 |
| 脂肪 |
特に肉の脂身、バター、マヨネーズなどの動物性脂肪やコレステロールを豊富に含む食品には注意が必要です。また内臓類にはプリン体を多量に含み、高尿酸血症を引き起こして動脈硬化症を促進します。野菜を中心にした食事を心がけましょう。 |
| 食物繊維 |
食物繊維は食品中の過剰な栄養素を吸着して、吸収を妨害します。とくに動脈硬化の原因となる食塩、糖質、脂質などを吸着して糞便として排泄させます。また、血中コレステロールから合成される胆汁を吸着して再吸収を阻害し、血中コレステロール値を減少させ、過酸化脂質の合成を抑制します。 |
| 食用油 |
食用油には、アラキドン酸由来の脂肪酸が多く含まれ、局所的に血圧上昇をおこす物質(血圧上昇局所ホルモン)を合成してしまいます。食用油を控えるか、植物油(α-リノレン酸が多いもの)や魚油を摂るようにしましょう。 |
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2.養生法
1)高脂血症
| 養生法 |
解 説 |
| 食事の制限 |
摂取カロリーが高いと、肝臓でコレステロールの合成が高まります。また脂肪分の多い食事を過剰に摂ると、コレステロールも中性脂肪も増加します。食事制限をするとともに、適度な運動でエネルギー代謝を促進して、コレステロールや中性脂肪の分解を促進させましょう。 |
| 肥満体質にしない |
肥満は体内蓄積脂肪が高い場合になる病気で、肥満者ほど摂取カロリーが高くなります。肥満している分、身体を動かすのにエネルギーを消耗するからです。同時に蓄積脂肪が多い人は、常に血中脂質が高い状態に維持され、合併症の危険がつきまといます。 |
| 合併症に注意 |
血中脂質が高いと、合併症として動脈硬化やそれに付随した慢性疾患が発症しやすくなります。循環器系(高血圧、心臓の病気など)や代謝系の病気(糖尿病など)が疑われたら、必ずコレステロールや中性脂肪の減量にも取り組みましょう。 |
| 運動は適度に、また運動後のケアを欠かさずに |
肥満対策のために「運動すればよい」は大変な勘違いです。本人に適した運動量を設定しないと、逆に体力低下や必要以上のエネルギー摂取のきっかけとなります。目安として、運動をして少し疲労感を覚えた位が適量です。また運動の後は、必要栄養素の消耗も激しいので、必ず補っておきましょう。ただし、スポーツドリンクなどは塩分と糖分を急激に吸収させることを目的としていますので厳禁です。 |
| 定期健診を |
血中コレステロールや中性脂肪の増減は、感覚では自覚できません。必ず定期検診を受けて、常に数値を管理しておきましょう。特に女性は更年期を過ぎた頃から、脂肪の代謝能力が著しく減退し、体内に脂肪蓄積が加速化されます。 |
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2)動脈硬化症
| 養生法 |
解 説 |
| 充分な健康管理を |
動脈硬化の発症は、生活習慣と深く関連します。脂肪食の欧米型の多い食事、極度の運動不足や肥満、不眠やストレスの蓄積による神経疲労など様々な原因が合わさって発症します。バランスのとれた生活リズムを心がけましょう。 |
| ストレスは禁物 |
ストレスなどによって中枢神経系に異常な刺激が加わると、交感神経が亢進して、血管を収縮し血管透過性が高まって症状を悪化させます。同時に、細胞ストレス(細胞膜への刺激)が加わることにより細胞膜が破壊され、リン脂質が代謝されてアラキドン酸になって、血小板凝集を促進する成分を増やし症状をさらに悪化させます。 |
| 肥満症や糖尿病に注意 |
肥満(体脂肪が多い状態)や糖尿病は、血中脂肪を増やし動脈硬化の引き金となります。糖質は代謝系において体脂肪の蓄積を促進するほか、脂肪合成にも深く関与します。脂質とともに、糖質も控えるようにしてください。 |
| 嗜好品は減量 |
過剰のアルコール摂取は中性脂肪を増やし、また摂取カロリーが過剰になると高脂血症や糖尿病、高血圧症にも繋がって動脈硬化症をさらに促進します。タバコは細小動脈を収縮して、細小動脈硬化を促進しますので控えてください。 |
| 誘因疾患の治療が先決 |
動脈硬化症を進行させる因子は上記に示しと疾患のほか、痛風(高尿酸血症)、低HDL血症なども含まれます。このような危険因子や合併症を合わせて治療することも必要です。また予防にも心がけなければなりません。 |
| 定期健診は欠かさずに |
血中中性脂肪やコレステロールなどは、血液検査によって判断されます。表面的な症状や疾患がなくても、定期的に検診を受けて自己管理を行ってください。検査値などで注意が必要となりましたら、食事療法などをはじめてください。 |
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3.治療法
| a)食事療法 ⇒上記参照 |
b)運動療法
| やや速歩(80m/分)の30分以上の歩行、1万歩/日が目標です。ただし、糖尿病を併発し眼底出血のある網膜症、進行性腎症、重症心疾患は禁忌。 |
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| c)薬物治療 ⇒詳しくは、かかりつけ医師又は薬剤師へご相談ください。 |
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