1.概 要
| 尿酸は生体内では、中性脂肪、リン脂質(細胞膜の構成成分)、糖脂質などを構成するグリセロール(グリセリン)中に溶けていて、体液が酸性に傾くと血中濃度が高まり、尿酸塩の結晶ができて軟骨組織や関節に沈着します。その結果、関節に突然激痛が走る痛風発作を起こします。これが腎臓の尿細管などで起こると、尿細管を閉塞して急性腎不全を引き起こします。 |
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2.高尿酸血症の原因分類
| 分 類 |
解 説 |
| 尿酸合成亢進症 |
| ●高プリン食 |
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プリン体を多く含む食品(肝臓、食肉など)の過食。 |
| ●血液疾患 |
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赤血球や血球にはプリン体が含まれています。これらが壊れやすい病気(溶血性貧血、白血球など)では、大量にプリン体が放出されます。 |
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| 尿酸排泄低下症 |
| ●薬剤 |
: |
利尿剤やサリチル酸系薬剤などは、尿酸の再吸収を促進します。 |
| ●腎疾患 |
: |
腎機能が異常を起こし、機能が低下してくると尿酸の排泄も低下します。 |
| ●肥満 |
: |
肥満傾向が高い人ほど、血清尿酸値は上昇します。 |
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| 飲酒 |
尿酸合成亢進症と尿酸排泄低下症が重なった状態。 |
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| 3.症状と診断方法 |
a)症状
| 症 状 |
解 説 |
| 関節痛 |
突然に足の親指関節に針を刺したような痛みが発生して、赤く腫脹してきます。約10日で自然消滅しますが、定期的に発症します。 |
| 痛風結節 |
軟骨の内外に尿酸が沈着したもので、結節(しこり)を触れます。 |
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b)痛風発作のしくみ
関節軟骨部において、尿酸塩結晶が関節液中に入り込んだ際、関節液中の補体(抗体の機能を補助するタンパク質など)などを活性化し、さらに免疫細胞である好中球を中心とした血液細胞が尿酸塩結晶を排除しようとすることでおこる炎症反応です。
好中球は尿酸塩結晶を細胞内に取り込みますが、尿酸塩結晶を分解できず壊れてしまいます。このときの関節液中に放出される酵素が炎症を起こすことになります。そのほか、血小板からのセロトニン、マクロファージからのインターロイキン、好中球からの活性酸素など様々な物質が関与して発作痛を起こすほか、プロスタグランジンやロイコトリエンなどのエイコサノイド(局所ホルモン)物質も炎症が劇症化する一因となっています。 |
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| c)診断方法 ⇒内科・整形外科などの医師にご相談ください。 |
d)類似疾患との区別
痛風症状は外反母趾、慢性関節リウマチ、変形性骨関節炎などと似ていて識別できないこともあります。正確な判断は、医療機関による検査(関節液の採取など)が必要です。しかし次のような症状が気になるようでしたら、医師に相談してみてください。
| 自分でできる項目 |
| @一回以上の急性関節炎の経験がある |
D片側の母趾関節の異変 |
| A24時間以内に痛みや炎症がピークに達する |
E片側の足の付け根の異変 |
| B関節の発赤がある |
F結節(しこり)の有無 |
| C母趾(足の親指)関節の疼痛又は腫脹 |
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