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トップ病気の知識インデックス>高尿酸血症・痛風
【メニュー】
1)尿酸とは
身体を構成するために必要なアミノ酸の代謝や核酸から合成される。
2)高尿酸血症・痛風解説
高尿酸血症・痛風とは、合併症、治療方針など
3)養生法
食事療法などの養生法、栄養成分などの摂り方など
【関連疾患・代謝性疾患】
高脂血症 肥満 関節痛(関節炎) ―――――
尿酸
1.尿酸とは
尿酸とは、細胞内の窒素化合物代謝の過程でつくられるプリン体というものが変化したもので、タンパク質や核酸が不要になった状態の最終成分です。通常は、さらに代謝をうけてアンモニア(NH3)となり、二酸化炭素(CO2)と反応して尿素として排泄されてゆきます。
動物性食品は要注意
a)プリン体とは
プリンとは、アミノ酸(窒素化合物)と糖質から生体内でつくられる代謝産物で、私たちの遺伝子の骨格を成すDNAやRNAの構成成分となるものです。このほか、体内でエネルギーを産生するのに必要なATP、ほとんどの代謝系に関与するNADやFADといった補酵素の構成成分でもあります。
これらプリン体を成分にもつ各種の物質は、その役割を終えると一部は再利用されて代謝系に戻り、その他は尿中の尿素やクレアチニンという代謝産物として排泄されてゆきます。尿検査で「尿素窒素」、「クレアチニン」という項目がそれに当たります。生体内で細胞の破壊がすすんだり(臓器障害など)、高タンパク食を好んで食したり、腎臓に負担をかけたりすると、尿素窒素検査の数値が増加します。逆に肝不全や低タンパク食では減少します。日頃の生活態度をそのまま写す検査といえるでしょう。

高尿酸血症・痛風
1.概 要
尿酸は生体内では、中性脂肪、リン脂質(細胞膜の構成成分)、糖脂質などを構成するグリセロール(グリセリン)中に溶けていて、体液が酸性に傾くと血中濃度が高まり、尿酸塩の結晶ができて軟骨組織や関節に沈着します。その結果、関節に突然激痛が走る痛風発作を起こします。これが腎臓の尿細管などで起こると、尿細管を閉塞して急性腎不全を引き起こします。
2.高尿酸血症の原因分類
分  類 解    説
尿酸合成亢進症
●高プリン食 プリン体を多く含む食品(肝臓、食肉など)の過食。
●血液疾患 赤血球や血球にはプリン体が含まれています。これらが壊れやすい病気(溶血性貧血、白血球など)では、大量にプリン体が放出されます。
尿酸排泄低下症
●薬剤 利尿剤やサリチル酸系薬剤などは、尿酸の再吸収を促進します。
●腎疾患 腎機能が異常を起こし、機能が低下してくると尿酸の排泄も低下します。
●肥満 肥満傾向が高い人ほど、血清尿酸値は上昇します。
飲酒 尿酸合成亢進症と尿酸排泄低下症が重なった状態。
3.症状と診断方法
a)症状
症  状 解    説
関節痛 突然に足の親指関節に針を刺したような痛みが発生して、赤く腫脹してきます。約10日で自然消滅しますが、定期的に発症します。
痛風結節 軟骨の内外に尿酸が沈着したもので、結節(しこり)を触れます。
b)痛風発作のしくみ
関節軟骨部において、尿酸塩結晶が関節液中に入り込んだ際、関節液中の補体(抗体の機能を補助するタンパク質など)などを活性化し、さらに免疫細胞である好中球を中心とした血液細胞が尿酸塩結晶を排除しようとすることでおこる炎症反応です。
好中球は尿酸塩結晶を細胞内に取り込みますが、尿酸塩結晶を分解できず壊れてしまいます。このときの関節液中に放出される酵素が炎症を起こすことになります。そのほか、血小板からのセロトニン、マクロファージからのインターロイキン、好中球からの活性酸素など様々な物質が関与して発作痛を起こすほか、プロスタグランジンやロイコトリエンなどのエイコサノイド(局所ホルモン)物質も炎症が劇症化する一因となっています。
c)診断方法 ⇒内科・整形外科などの医師にご相談ください。
d)類似疾患との区別
痛風症状は外反母趾、慢性関節リウマチ、変形性骨関節炎などと似ていて識別できないこともあります。正確な判断は、医療機関による検査(関節液の採取など)が必要です。しかし次のような症状が気になるようでしたら、医師に相談してみてください。
自分でできる項目
@一回以上の急性関節炎の経験がある D片側の母趾関節の異変
A24時間以内に痛みや炎症がピークに達する E片側の足の付け根の異変
B関節の発赤がある F結節(しこり)の有無
C母趾(足の親指)関節の疼痛又は腫脹

予防と養生法
1.注意したい栄養成分・食品
栄養成分・食品 解    説
プリン体食材 プリン体は細胞を構成する成分で、尿酸のもとになります。過食したり、毎日食することは控えてください。プリン体を多く含む食材一例として、かつお、マイワシ、鶏レバー、スルメイカ、豚レバー、丸干しイワシ、魚卵、さんまなどがあります。
陽イオンアルカリ剤 尿酸を溶解するためにアルカリ剤というものが使われます。ナトリウム(Na+)やカリウム(K+)などの陽イオン成分を多く摂りましょう。特にカリウムは不足しがちですので、ミネラルウォーターなどに溶かして飲むと良いと思います。最近ではクエン酸Naやクエン酸Kといった成分が、健康食品でも使われてきています。
水分 体内の尿酸の排泄を促進するために、充分な水分量を摂ってください。また利尿効果のある緑茶、中国茶、コーヒーや紅茶(ただし砂糖は加えない)、ミネラルスポーツ飲料などで飲んでも良いです。ただしジュースや炭酸飲料などは、砂糖や果糖などの糖分を含みますので避け、アルコール飲料(特にビール)は控えましょう。
2.養生法
養生法 解    説
充分な健康管理を 高尿酸血症は、なんと言っても予防です。好物だからといって、高タンパク質の食事や核酸食(魚卵など)を過食すれば症状の発症や悪化に繋がります。また運動不足による代謝の低下なども原因です。適度な食事と適切な運動を心がけてください。
食事制限 痛風は、以前には贅沢病と言われていたくらいに栄養過剰による病気でした。カロリーやタンパク質、脂質の多い食品の過剰摂取などが、血中尿酸値を上昇させます。食べ過ぎに注意をしましょう。
飲酒 アルコールは体内での尿酸の合成に関与して、さらに尿酸が体外へ排泄されるのを阻害します。特にビールは、それ自体にプリン体が多く、高尿酸血症を悪化させますので控えてください。
定期健診 内臓疾患などは、血液検査を行わないと正確に判断することはできません。定期健診を受け、常日頃の健康状態を把握しておきましょう。特に腎機能の低下は注意が必要です。また慢性疾患などで服用している薬剤の飲み合わせも注意が必要です。かかりつけの医師に必ず相談してください
3.治療法
a)食事療法 ⇒上記参照
b)運動療法 ⇒激しい運動は控えてください。
c)薬物治療 ⇒詳しくは、かかりつけ医師又は薬剤師へご相談ください。