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サ 行

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「紫外線」

季節がら、紫外線が強くなってきましたが、紫外線対策は始められましたでしょうか。紫外線は身体のあらゆる方向から入ってきますので、一部分に紫外線カット(UVカット)クリームなどを塗布しても、一時的なものになってしまいます。
☆身体の中でも紫外線は悪影響をもたらす
紫外線には、微弱であれば、体内でビタミンD(カルシウムを骨や歯に沈着させて強固にする)を合成させたり、適度な殺菌作用をもたらしたり、重要なはたらきもします。しかし過剰になると、皮膚炎や細胞の癌化、神経障害などを起こし、様々な病気の原因ともなってゆきます。特に最近話題になっていることには、体内で活性酸素を発生させやすく、老化や身体の不調の原因ともなっているようです。
☆活性酸素が発生すると
体内で活性酸素が発生するシステムには、免疫細胞が体内に入ってきたウイルスや細菌(抗原)を退治するために作り出すのですが、過剰になると正常細胞を攻撃(酸化)してしまいます。このことが、様々な病的な症状として現れてくるのです。
生体は、この過剰な活性酸素を消去するために「SOD酵素」というものを生合成して、身体を守ろうとします。しかし、紫外線などにより活性酸素が体内で過剰になったり、疲労や内臓疾患などの原因によりSOD酵素が多量に生合成できない状況では、活性酸素の悪影響を阻止することができません。シミなどのお肌のトラブルも同様です。
☆内面的な対策とは
紫外線を浴びることは、身体の疲労感も高めます。海水浴などで日焼けすると、疲労感が強くなることは皆さんもご存知でしょう。これは、体内で発生した活性酸素を消去できないでいる状況も原因のひとつです。紫外線を過剰に浴びない、疲労をためないなども重要なことですが、やはり食生活からも酵素食品をなるべく摂って、充分なSOD酵素を供給できるようにしておくべきだと考えます。

「自覚症状」

病気の診断や治療には、患者さん本人の協力が絶対に必要です。現在の医療費制度では、「かかりつけ医師制度」のように月額の診療限度額が決められてしまうケースや、検査の多さに患者さんの費用負担が過剰になるなど、さまざまな制約が増えてきています。
☆なぜ、患者さんの協力が必要なのか
症状からすぐに病気の原因を診断できるわけではありませんし、現代の病気は大変複雑にもなってきています。あらゆる種類の検査を同時にして、総合的に診断することは容易です。しかし、それでは費用も時間も限りなくかかってしまいます。そこで、患者さんがなるべく最初に的確に医師に情報を伝達できたら、治療の手がかりが早期にみつかり、治療方針が決めやすくなってゆきます。
☆シュミレーションをしてみましょう(例:痛む)
1)痛む部位は
痛む部位(例:みぞおちの下など)を言葉で表現するとともに実際に手で示してみましょう。関係する部位の目安になります。
2)痛み方は
チクチク針で刺すような痛み、鈍い痛み、痛むと放射状に広がるなど、できるだけ具体的に表現します。
3)痛みの強さ
手で押さえつけても痛みの強さは変わらない、拳骨で殴られたような痛みなど、なるべく一般的な痛さの表現を使ってください。
4)痛みの持続時間
痛いと思っても1秒くらいで消える、痛み出すと1?2時間止まらないなど、経過を具体的に表現してください。
5)いつ痛みが始まるか
仰向けに寝たとき、食前の空腹時、食後に満腹になるとなどで、痛む時間は結構重要な判断材料となります。
6)痛みの治まり方
お腹を温めると痛みが治まる、下痢となり排便してしまうと痛みは消えるなどで、原因の診断に役立ちます。
7)頻度
1日に3回程度、便秘をすると必ず、2ヶ月前にあったが今回再発したなど、進行状況の目安になります。
8)その他の気になる症状は
微熱が続いている、食後に吐き気を催す、めまいや立ちくらみを繰り返すなど、合併症や原因の目安にもなります。

「歯槽膿漏」

歯茎が腫れて痛いので、歯科医にかかったら歯槽膿漏といわれました。歯肉炎との違いと、予防法はあるのでしょうか。
☆歯槽膿漏とは
食後などに歯表面に付着する粘着物を歯垢(プラーク)といい、口腔内に常在する細菌が増殖したものです。このプラーク中の細菌が糖分などを醗酵させて酸をつくりだし、歯を溶かしてゆく病気が虫歯です。
ところで、このプラーク中の細菌はある種の毒素も出していて、この毒素によって引き起こされる歯茎(歯肉)の炎症を歯肉炎と呼んでいますが、この炎症が歯を支える歯周組織(歯の支持組織)まで広がり、歯の根元の部分が破壊され溶けてゆく病気を歯槽膿漏症といっています。
☆歯槽膿漏の症状
歯肉炎の症状がさらに悪化して、歯肉と歯の間に深い溝(歯周ポケット)ができ、そこから化膿して膿が出たり、悪臭を伴った口臭を感じるようになります。炎症を起こした歯肉は縮んで退化し歯が伸びたように感じたり、歯がぐらつく、咀嚼や噛み合わせが悪くなるといった症状を経て、歯が抜けてしまいます。
☆予防するには
歯槽膿漏は、自然に治癒することはなく、基本的には歯肉炎の予防、歯垢と歯垢の石灰化になる前に除去すること、歯垢中や口腔内細菌は糖分を栄養源にしていますので、食後は必ず口腔内を清潔にて糖分が残らないようにすることなどが重要です。また、これら細菌の増殖抑制には乳酸菌なども関与していますし、食物繊維質を多めに咀嚼することで食物のカスを取り除いたり、歯や歯肉表面のクリーニングにものなりますので、常に補っておくと良いでしょう。

「舌苔(したこけ)」

舌の上に苔状のものがたくさんできるのですが、病気ですか?
☆舌苔とは
舌苔とは、上舌に付着している有色の苔状のもので、色や艶などによって一定の状態が推測できます。よく漢方医学などで診察に利用される方法で、病気の状態の診断法のひとつとして役立てられています。一緒に舌自体の形状も判断材料とされています。主なものとして、体液(血液やリンパ液)と代謝機能の状態、病気の原因の場所、病状の進行度などです。
しかし注意したいことは、飲食物、服用中の医薬品、周辺環境(寒暖など)によっても変化しますので、勝手な判断は控えてください。あくまでも目安としてくださいね。
☆一般的な判断法例
・舌体の状態
むくみ 代謝低下
痩せている・皺が多い 栄養不良
光沢・湿性 冷え・飲料過剰
乾燥 血行不良・栄養不良
赤色 熱性
紫色 血行不良・冷え
・舌苔の状態
白顆粒状 血行不良・胃腸運動の低下
黄顆粒状 粘膜に炎症
厚白色 飲料過剰・粘液不足
薄白色 代謝低下
☆舌苔は取り除いた方が良い?
基本的には、取り除いても構いません。重要なことは、その日の舌体や舌苔の状態を観察しておくことです。体調管理には、ひとつの目安となります。

「受容体(じゅようたい)」

鼻炎薬のTVコマーシャルなどで、「鍵穴(カギアナ)に先回りして効く」などの説明がされています。この薬は、「受容体遮断薬」と呼ばれるもので、予防薬としては大変有効です。
☆受容体とは
私たちの身体を構成している細胞には、細胞の外からの信号(化学物質)を受ける受容体(レセプター)と呼ばれるものが多種かつ多数存在しています。たとえば、血糖値を下げるためのインスリンホルモン(カギ)は、細胞のインスリン受容体(カギ穴)にくっつくことで(カギを開ける)、血液中の糖分(ブドウ糖)を細胞に取り込むためのスイッチを押すことになります。
この受容体が少ないと(先天性)、インスリンは正常に分泌されていても反応しない、ということになります。
☆アレルゲンと受容体
花粉が鼻や口から入ってくると花粉が割れ、そのなかからアレルゲン(アレルギー症状を起こさせる根本物質:炎症性たんぱく質など)が体内に入ってゆきます。この炎症性たんぱく質が免疫細胞や発症関連細胞などの受容体にくっつき、特に「肥満細胞」を活性化してヒスタミンやセロトニンといった炎症を起こさせる化学物質を放出させて花粉症の症状を発症させます。
☆受容体を遮断する(塞ぐ)とどうなるの
このような状況になる前に、あらかじめ受容体に反応性のない化学物質をくっつけておけば(受容体を遮断しておく)、受容体は塞がれているので、アレルゲンが入ってきても反応できないことになります。
☆治療薬は使い分けるのがコツ!
受容体遮断薬は発症の予防ですから、外出してからや発症してから使用しても意味がありません。その前に使用しましょう。また、花粉量が増えているときには、なるべく頻繁に利用するようにし(用法用量はお守りください)、かつ症状を抑える点鼻薬や点眼薬、マスクやゴーグルなどの併用もされるとよいでしょう。

「受容体とブロッカー」

花粉症のお薬で「?ブロック」という薬効成分の作用についての言葉が使われますが、どのようなことなのでしょうか。
☆生理作用は作用成分が「受容体」に結合すると発生する
花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を起こすもの)が身体に入ると、ある特異的なアレルギーを起こすタンパク質などを血液中に放出します。そのタンパク質は細胞膜にある受け口(受容体:レセプター)の鍵穴に良く似ていて、その鍵穴に結合して炎症のメカニズムへと進んでゆきます。この反応は体内ホルモンなどが効果を発揮するメカニズムとほぼ同じです。
☆ブロッカーは受容体に蓋をする
ブロッカーというお薬は、やはりこの鍵穴に似た構造を持つ成分なのですが、炎症を起こす部分の化学構造がないので、アレルゲン由来のタンパク質が来る前に結合させておけばアレルギーが起こらないということになります。
☆ブロッカー剤はどのように利用すると効果的か
ブロッカー剤は、アレルゲン由来のタンパク質が受容体に結合することを予防するものですから、アレルゲンに晒される状況の前に使用することが最適です。現在では、内服薬、点鼻薬、点眼薬などが販売されていますので、外出前などに必ず使用しておくことが良いでしょう。ただし、お薬の効果の持続時間はアレルゲンの攻撃を受ける頻度にもよりますが、1日2回タイプで概ね8時間くらいですので、やはりマスクなどの予防対策は必ず併用してください。

「硝酸イオンと青汁」

一般的に「青汁」商品に含まれる原材料(葉の部分)には、硝酸イオンが含まれています。硝酸薬との併用に、注意点はあるのでしょうか。
☆硝酸薬とは
硝酸薬とは、その構造中に「硝酸」を結合している薬剤のことで、血管拡張薬(血管平滑筋に作用)として医療用に使用されています。代表的なお薬には、虚血性心疾患(冠動脈の閉塞や狭窄などにより心筋への血流が阻害される)薬「ニトログリセリン」などがあります。動脈硬化などにより、心臓に栄養や酸素を送るための血管(冠動脈)が細くなってしまう(狭心症)の症状の改善に使用されます。そのほか硝酸薬類似薬として代表的なニコランジル製剤「シグマート(商品名)」などが汎用されています。
☆硝酸薬(ニコランジル製剤)の作用機序
硝酸薬を服用すると、体内で分解されて一酸化窒素(NO)に変化し、血管を広げる作用を発揮します。血管の中でも冠動脈に対して選択的に作用し、肝臓で代謝されにくいので、内服によって持続的な作用を得ることができます。そのほか、男性用サプリメント素材として「シトルリン」が利用されていますが、これも同様の作用をしますので注意が必要です。
☆青汁との注意点(硝酸イオンの過剰)
青汁の原料には、大麦若葉、ケール、ゴーヤ、ほうれん草、モロヘイヤ、アルファルファなど、葉の部分を使用する製品がほとんどです。これらの葉には「硝酸イオン」が比較的多く(生葉100g中数g含まれることもある)含まれていることが知られています。水洗いや茹でるなどの調理過程で半分程度減らすことができますが、青汁製品の場合は生葉をそのまま粉砕したものがほとんどですので、治療中の方は注意が必要です。健康維持量として1日1包(2〜3g程度)くらいお飲みいただくことは問題はありませんが、多めに摂りたいとお考えの方は、必ず主治医にご相談の上お試しください。

「賞味期限と消費期限」

健康食品も含めた食品類には、その鮮度を保証するするために設けられた期限があります。この期限のほとんどがメーカー自主規定によるものですが、正しく理解しておきましょう。
☆一般的な食品には消費期限
一般的な食品や食材の期限の決め方は、見た目や形状などもありますが、その主な栄養成分の変化(化学反応や劣化の程度)の指標を参考とします。たとえば、ある種の食品が空気に触れることにより酸化され、その酸素との反応を遅らせる色素(ポリフェノールなどの抗酸化成分)が劣化してくれば鮮度は落ちます。対象となるポリフェノール含有量の減少度を測ることで鮮度が落ちたことがわかり、そのことにより腐りやすくなるので食べることはできません。いわゆる「消費期限(これ以上は食べられない時期)」が決められることになります。
☆健康食品などは賞味期限
健康食品の場合は、有効な食材や抽出成分に、保存剤(たとえば抗酸化成分としてビタミンCなど)を加えることにより、さらに空気と触れることを防ぐための工夫がされますので、経時変化(時間とともに変化すること)をある程度防ぐことができるようになります。従って劣化が遅くなるので消費期限ではなく「賞味期限(まだ食べることができる時期)」として設定されます。注意したいことは、健康食品に表示されている「賞味期限」は、製造日から未開封の状態の期限を指します。
☆期限を過ぎた食品の取扱い方
一般的な食品の場合は、見た目や臭い、栄養成分の劣化や変化が激しいし、衛生的ではありませんので破棄しなくてはなりません。健康食品などの剤形的また包装加工したものは、例外(賞味期限からはるかに時間が経過したもの)を除いて、保管状態がよければ、栄養成分の有効度が減少するだけで、短期的には食べることが可能です。ただし、包装を開封したものは空気と触れていますので、早急に食べてしまうことが必要です。通常、水分を多く含むものほど劣化が早いため、開封後はすみやかに食べてしまいましょう。また、乾燥した粉末や粒タイプでも、空気中の湿気を吸いますので、同様にすみやかに食べてしまってください。

「食欲と空腹感」

「食欲の秋」といわれるほど、一年で食欲が高まり、食事が美味しく感じる季節は他の季節にはありません。今回は「食欲」をテーマに解説したいと思います。
☆食欲とは
食欲とは、ある特定のものを一種類または数種類の限られた食材を、今食してみたいという欲求です。量的な感覚ではありませんし、通常は空腹時に起こりますが、空腹でなくても食欲が湧いてくることもしばしばあります。
この欲求は食材だけが影響するのではなく、以前の体験(好き嫌いなど)、味覚(味や香り、色取りなど)、体調(疲労感、倦怠感などの不定愁訴、病気の進行度)、代謝亢進(エネルギー不足やホルモンバランス)、環境(気温、場所など)の要因が複雑に絡み合って起こります。これらの感覚で最も決め手となるのが、「体調」です。
体調は、その都度変化をしています。変化の大きいほど食欲は維持できず、また空腹を感じても食欲が湧かない状態となります。いわば、食欲は、その時の「健康バロメーター」といってよいでしょう。
☆食欲は空腹感とは違います
空腹感とは、長い時間の絶食により、種類を限らず、ただ満腹にさせることを求める感覚です。この状態では、何を食べても美味しく感じてしまいます。
この空腹感と満腹感は、脳の「間脳」と呼ばれる場所にある「摂食中枢」と「満腹中枢」のバランスによって支配され、満腹中枢が優位になると、摂食中枢のはたらきを抑制して食事を終らせます。栄養的には、血液中のブドウ糖(グルコース)や脂肪酸などの成分濃度の急激な上昇を満腹中枢が感知することで満腹感になります。このはたらきは、食欲を決める様々な条件は、ほとんど関与していません。
なお、空腹感を起こさせる要因としては、中枢神経の障害、感情(ストレスなど)、病的な要因(肥満、心身症など)などがあります。
☆食欲を維持するためには
食欲が高まるこの時期は、冬に備えるための食材が多く、カロリーの高いものが主流となります。当然のことながら、過度の摂取は、高脂血症になりやすく、随伴症状である肥満症、動脈硬化症、高血圧症などにつながってゆきます。そうなれば、食欲は減退するとともに味覚が麻痺し、単に空腹感を満足させるような感覚しかなりません。
食欲を維持するためには、好んだ食材を最小量にしておき、全体的なバランスの良い食事を心がけることが必要になります。また、体調が良い利用には、代謝が高まっていることにもなりますので、代謝に必要な酵素類(植物醗酵酵素が最適)を併せて摂るようにすると良いでしょう。

「腎不全」

腎臓は、余分な水分や体内の老廃物を体外へ排泄する大切な臓器ですが、この機能が正常にはたらかないと、重篤な疾病につながってゆきます。
☆腎臓のしくみ
腎臓臓器内は、腹部大動脈からのびる腎動脈が入り込み毛細血管が縦横に張り巡らされ、ネフロンという血液中の水分をろ過する単位(機能の集まり:糸球体・尿細管など)で構成されています。このうち、糸球体とよばれる部分は血管と尿細管(糸球体でろ過された水分を集合管へ運ぶ)が接していて、毛細血管内外圧差によって血液中の水分が尿細管へ移行(原尿)してゆきます。その量は1日150リットル(実際に尿として排泄される量は1/100程度)にもなりますが、毛細血管内外圧差が減少すると、ろ過量が減少し急性腎不全を起こします。
☆腎不全の原因と経過
急性腎不全には主な原因として、腎前性(大出血や重い感染症など腎臓の障害を伴わない場合)、腎性(直接腎臓に障害が起こった場合で、急性腎炎などの腎臓の病気、抗生物質・重金属中毒・農薬などによる場合) 、腎後性(尿管結石や膀胱結石、腫瘍、前立腺肥大症など)などがあります。
症状の経過として、発病期(尿量の減少がはじまる)、乏尿期(1日の尿量が400ml以下)、利尿期(1日の尿量が1?3リットルに及ぶ)、回復期(正常尿量まで回復)のように推移してゆきます。
急性腎不全が進行し、腎機能の低下が改善されない場合を慢性腎不全といいます。
☆腎不全を起こさないための注意点
まずは、感染症や泌尿器系疾患などの急性腎不全の原因を起こさないことが重要です。また、腎不全を引き起こす引き金ともなる高血圧症や高脂血症などの循環器疾患の予防も必要です。
食生活では、塩分およびカリウム、高タンパクやリン含有食品(肉や加工食品を控え魚介類や大豆製品を多めに摂る)、過剰な水分やアルコール類を控えるようにしてください。また、引き金となる高脂血症などを予防するためにも魚油や食物繊維(血中尿素を減少させるて尿毒症症状を緩和)を摂ると良いでしょう。

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「水分の摂り方」

「水分は、なるべく多く摂った方がよい」といわれますが、どの程度が適当なのでしょうか。
☆昼間の摂り方
水分は一日の量を決める方法もありますが、生活時間帯によって必要な量を摂るべきです。
水分を補給するという理由は、おもに代謝を高めてエネルギー産生効率を高めるために多量の水分が必要なためです。ですから、運動などエネルギーを作り出す必要なときにはあらかじめ摂取しておく、またダイエットをされる方も運動の前に摂っておくとよいでしょう。
☆夕方以降の摂り方
生活環境にもよりますが、通常は夕方以降は昼間の活動的であった身体を休める時間帯になります。当然、多量の水分は必要ではありません。しかし多量に飲むことで、逆に過剰な水分を排泄しなければならなくなり、夜間頻尿や夜尿に悩まされることになります。いわば、体内の水分調節をするための身体の防衛反応でもあり、これが活発になれば覚醒不眠などにも悩まされます。
ただし、入浴時など体温が上がる際や、以外に感じないかもしれませんが入浴中は汗をかいて水分が失われていますので、少々多めに飲むことをおすすめします。
☆水分の上手な摂り方
以上のように、朝や昼食時などには多めに、夕方以降就寝時まではのどを潤す程度が理想的です。
また、飲料の種類ですが、お茶やコーヒーなど利尿効果のある成分が多い飲み物や、水分吸収を助長する塩分や糖分は昼間に摂ることがよいでしょう。夕方以降は、ミネラルウォーターを基本として、少量の低アルコール飲料もよいかもしれません。

「過剰水分で胃腸機能が低下」

熱中症などの予防には、水分や塩分の摂取は欠かせません。しかし元来胃腸の弱い人では、それにより食欲が低下して体力が失われることがありますから注意しましょう。
☆胃腸機能の弱っている人とは
痩せ型で普段から食事量が少ない、あっさりした食事を好むなど、胃腸機能が低下している人は意外に多いもの。年齢的にはご年配者に多く見られます。慢性的な症状が多く、食後に身体がだるくなったり眠気を感じるのが一般的です。便秘や下痢を繰り返す、または下痢や軟便のことが多い、大便に食べたものが消化されずに排泄されることもあります。特に過剰な水分を補給すると顕著になります。
☆過剰水分摂取の短所
適度な水分とは、発汗や排尿で失われた分と同等量のことですが、暑い日などではどうしても水分摂取量は過剰になりがちです。通常、水分は吸収されて血中を血液とともに流れ、自動車のラジエーターのように身体を熱から守ります。しかし、胃腸の弱っている人は摂取した水分を吸収できないため、身体の熱が冷めにくく、どうしても過剰摂取をしてしまいます。さらに吸収できない水分は、胃腸を冷やすことで、胃腸機能を低下させて食欲を減退させ、体力を失わせていきます。また冷えた胃腸を温めるために血流を胃腸へ集中させるので、脳やほかの組織への血流が減り、めまいや酸素不足による眠気、だるさを悪化させます。
☆対策法
胃腸機能の低下している人は、水分を摂っても身体が冷えにくいなどで、水分摂取がほかの人よりも過剰になる場合があります。対策法としては、暑い場所をできるだけ避ける、帽子などで日差しを避け体温を上げない、果糖(エネルギー源)や水分の多い果物を食事のメニューに加える、温かい食事を摂るなど工夫してみてください。なお、体力低下の解消法に滋養強壮財などを服用する方が居られますが、興奮を助長するような素材を使った製品を服用すると、有効成分が消費された後に返って「だるさ」を感じることがあります。できるだけ、食事法や休息による方法で体力回復を試みてくださいね。

「水分補給の注意点」

日射病や熱射病の予防に水分補給は大切だと言われ、いつもより多めに飲むようにしているのですが、それが原因なのか下痢が止まりません。
☆考えられる原因
食あたりや水あたり、ストレスなど下痢を起こす原因は色々あります。通常は下痢止めを服用すれば改善されますが、やはりこのケースでは水分過剰、または消化器のはたらきが弱くなり(胃腸虚弱)摂取した水分を吸収・処理できなくなっているのが原因と思われます。
☆水分を補給する際の注意点
特に夏の暑い時期に摂る冷たい飲食物は、消化器系のはたらきを鈍らせ、消化不良性下痢や腸管運動の異常、腸内細菌のバランスを悪化させるなどトラブルを起こしやすくなります。さらに体温環境の急激な上昇により呼吸回数が増え口や喉が渇き、さらに水分を摂るという悪循環につながってゆきます。またスポーツ飲料(糖分・塩分)やダイエット(アミノ酸など)飲料は甘みがあり、口や喉粘膜の乾燥を助長しますので、結果的に飲量が増えてしまうことが多いようです。
☆過剰な水分補給の減らし方
汗や小便など体内の水分補給は飲み物に頼るしかありませんが、できるだけ常温に近い飲み物で適量とし、次のようなことを行ってみてください。
直射日光を避けることは言うまでもありませんが、冷たいお絞りやぬれたタオルなどを用意して、火照った肌や首、後頭部などを定期的に拭き表面温度を下げることで、結構水分補給を減らす効果が期待できます。ただし、冷房など湿気を取り除いた場所では、やはり粘膜が乾燥しやすく・消化器の冷えを冗長しますので、長い時間留まらないように注意してください。冷房に長時間晒されていったん身体が冷えると、恒温動物の人間は体温を逆に上げてゆきますので、結果的に逆効果になります。

「睡眠とストレス」

睡眠は「有効なストレス解消法」といわれますが、睡眠の仕方が悪く、かえって脳がストレスを感じてしまうケースがあるようです。
☆睡眠は一定のリズムが必要
睡眠中は脳が休息をとっている時間ですが、脳が完全に休止するわけではありません。数分から1〜2時間おきに活動が活発になる時(レム睡眠)と、落ち着く時(ノンレム睡眠)が交互にあらわれます。例えば23時に就寝した場合、通常4〜5回レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返して、平均7?8時間後に覚醒して目が覚めます。
☆目覚まし時計より早く目が覚める
ところで、よく「目覚まし時計」よりも早く目が覚めたことを健康な状態と思われている方が多いようですが、むしろこれは間違いです。先ほどの例を参考に、目覚まし時計を6時にセットしたとします。この状態で、いくら入眠はよくても、6時前に目が覚めてしまうのは、熟眠障害(ぐっすり寝られないタイプでうつ病の人に多い)、中途覚醒(何度も目が覚めるタイプで高齢者に多い)、早期覚醒(早朝に目が覚めて二度寝できないタイプで躁うつ病の人に多い)が考えられます。つまり、脳ストレスによって目が覚めてしまう状態を意味します。
☆睡眠リズムを整えるには
年齢に従って、睡眠時間(リズム)は短くなってゆくものですが、平均7〜8時間後に自然に目が覚めるリズムが丁度よいリズムのようです。もし、そのリズムが整わないで自然な目覚めができないようであれば、脳ストレスの解消(入眠前のリラックス効果)、就眠時間を逆算してみるなどの工夫もひとつの手段であると思います。それでも調節ができないようであれば、鎮静ハーブなどを試してみるのもよいかもしれませんね。

「睡眠時無呼吸症候群と肥満」

☆睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中(特に熟眠中に多い)に呼吸が約10秒程度以上完全に停止してしまう病気です。アルコールの過飲や睡眠薬などの服用などでもみられることがありますが、多くは睡眠中の呼吸を司る脳の異常(中枢性無呼吸)や一時的な上気道の閉塞(末梢性無呼吸)が原因です。とくに末梢性が一般的で、肥満体質(首が太くて短い・首や胸部の筋肉質や皮下脂肪が多いなど)が主な原因です。
☆急激な室温の低下も影響
この症状が頻発するのは、肥満体質に加え、血圧の急激な上昇による気道の狭窄もありますが、冬の寒気の強さや冷房の効かせ過ぎでも、冷たい吸気が体内に入ることを防ぐために起こります。このような末梢性の場合は、息苦しさを本人も自覚するので、苦しくなって目が覚めてしまうことが多く見受けられます。
☆肥満と循環器疾患との合併症に注意
肥満の人はそうでない人に比べ、呼吸が速くしかも多いのが特徴です。たくさんの酸素を身体に取り入れないと、エネルギーをつくりだせないからです。そのため、無呼吸症候群が続くと、睡眠中の動脈血液中の酸素が著しく減少し、二酸化炭素が増えるので、心不全や不整脈、高血圧症などの合併症が起こりやすくなります。
☆対処法は
食事制限などによる肥満の解消はもちろんですが、水分量を調節して血液濃度を減らさないこと、鉄分およびそれに必要な植物性タンパク質の摂取、呼吸中枢にも悪影響を与えないようにアルコール飲料を控えめにするなどが必要です。ただし、ダイエットをされる場合、身体に急激な負担をかけないように、軽く汗を流す程度の運動からにし、サプリメントを利用する場合は比較的緩和な作用の成分から始めてくださいね。

「好き嫌い(食材の好き嫌いを攻めるのではなく食事の楽しさを伝えよう)」

たとえば、ニンジンが嫌いで食べない子供に、親がヒステリックに強要しても子供は言うことを聞いてくれません。そのような時には視点を変えて、ニンジンの主要栄養素を含んだ他の食材に変更してみるという手段も効果的です。
☆食材の主栄養素を知ることは大変重要です
例えばニンジンは、主な成分はβ-カロテンというビタミンの一種で、目や網膜の乾燥や機能(視力障害など)に有効といわれています。このβ-カロテンはそのほかにも小松菜、春菊、ほうれん草などの野菜や、マンゴーなどの果物にも多く含まれます。つまり、「ニンジンでなければならない」ということではありません。
☆親のストレスが子供の食欲を低下させる
しかし、とはいえ、親とすれば、このままニンジン嫌いで育ってしまっては心配になります。親から見て子供のわがままは、その教育の仕方ではなく、「子供が親の話すことを安心して冷静に聞くことができる環境か」であると思います。好き嫌いも例外ではありません。親が子供の気持ちになって取り組まなければ、食事の楽しさを満たし満足できる食生活を楽しむことはできません。
子供に食事の楽しさを伝えて、好き嫌いをなくし、健全な子供の発育に役立ててゆきたいものです。

「頭痛」

気温が下がり始める初秋から冬にかけて、ほぼ毎日のように頭重や頭痛に悩む人がいます。脳血管循環障害(脳卒中)や脳梗塞の前兆かもしれませんので要注意です。
☆脳血管循環障害(脳卒中)とは
脳卒中とは脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血の総称で、脳の動脈硬化が原因です。老人では脳血管が硬化しやすい上に脆くなり、この病気にかかりやすくなります。また中高年はその予備軍ともいわれ、食生活や生活環境の改善が必要とされています。
☆血圧やコレステロールに注意
主な原因となる脳動脈硬化は加齢とともに徐々に進行し、血液中に中性脂肪やコレステロールが多いと、さらに危険性は増します。これら脂質が血液中に多く存在すると、酸化されてLDL(悪玉)コレステロールが短時間に血管の内壁に沈着します。これが破れて出血すると、血栓ができて血管を塞ぎ、脳梗塞へと進行してゆきます。このほか、糖尿病、高血圧、肥満、喫煙、多量の飲酒なども原因となります。
☆食事療法を重視し内科検診を必ず受けましょう
どうしてもこれからの時期は、高カロリー・高脂肪食が増え、血中脂質のコントロールが難しくなってきます。食事メニューには食物繊維、ω-3系脂肪酸(EPA・DHA)の多い青背魚、貝類(タウリンが豊富)などを多めに摂るように心がけてください。また、塩分も控えめにする必要があります。
中には、風邪症状と勘違いされている方も多く見受けられます。風邪の場合は、咳や発熱、鼻水を伴いますので区別してください。いずれにしても、症状が続く場合は、必ず内科検診を受けてくださいね。

「頭痛(慢性)」

鎮痛薬が手放せない・・・という方が居られます。特に女性に多いようですが、男性でも稀に見受けられます。そして、徐々に購入頻度が密になってくるようです。「頭痛もち」とは、どういうことなのでしょうか。
☆頭痛とは
一般的な頭痛とは「脳内の血管が血流などが増えて拡張し、脳神経組織を圧迫する」ことによって起こります。しかし頭痛の原因やメカニズムはそれだけではなく、慢性病の予兆や各種神経の神経障害、姿勢や視神経疲労、知覚神経障害など、様々に組み合わさって起こってきます。
☆頭痛の主な特徴と関連病名
痛む部分が特定される 偏頭痛、緊張性頭痛、くも膜下出血、三叉神経痛、むち打ち症、寝違い
耳鼻に疾患がある 緑内障、眼精疲労、中耳・内耳炎、副鼻腔炎、急性・慢性鼻炎
身体がだるい 急性感冒、感染症、うつ病、月経前後症候群、更年期障害
吐き気・嘔吐を伴う 硬膜下血腫、脳炎・髄膜炎、脳腫瘍、脳卒中
眩暈(めまい)を伴う 高血圧症、低血圧症、日射・熱傷病、神経症、中毒・アレルギー症
薬物によるもの 医薬品の副作用・過剰作用
☆対処法
鎮痛薬成分の作用とは、炎症を抑える作用、痛みの閾値を上げる作用(痛みを感じるレベルを引き上げて感じないようにする)、神経ブロック作用(痛みの伝わりを遮断する)などです。そのため、根本的な痛みの原因を治療しているものではありません。そのため、まずは頭痛の原因治療が先決です。周期的に起こったり、周期的ではなくても頻繁に起こるなどの場合は、必ず主治医の診察を受けましょう。
また不眠や寝不足、過労などの生活習慣によって起こりやすい「血管性頭痛」、精神的ストレスなどで起こりやすい「筋収縮性頭痛」などもあります。体調管理はしっかり行いたいものですね。

「ステロイドと抗生物質」

身体の組織などで破壊(炎症)が起こると、激しい痛み(筋肉痛・内臓の痛みなど)や発熱、機能不全を伴います。また、皮膚病では悪性の湿疹などが発症します。通常「抗炎症薬」と呼ばれる薬剤を使用して炎症を抑える治療を行いますが、使い方には注意が必要です。
☆ステロイド薬の役割と副作用
ステロイド(副腎皮質ホルモンなどの強力な作用を持つ化学物質の基本構造)は、抗炎症作用がたいへん強い薬剤で、様々な医療の分野で利用されています。その効果は非常に優れていて、炎症などの症状を効果的に抑えることから、濃度の濃さに応じて(主要薬剤の配合量の違い)、医療用(医師が使用)から市販用(一般の人でも購入できる)製品が揃っています。問題なのは「炎症を抑える(組織破壊を食い止め細胞を増やして壊れた組織を修復する)」ことなのです。つまり、私たちの細胞だけでなく、患部にいる有害菌をも増やしてしまい「感染症」を起こす可能性があることです。
☆抗生物質のの役割と副作用
抗生物質は有害・無害にかかわらず患部にいる細菌類を殺傷する薬剤です。副作用は、ステロイド薬と反対に、私たちの身体(組織)を構成する細胞にも影響を与えることです。つまり、炎症(組織破壊)があるときに大量投与してしまうと、あるいは体力が低下しているときに使うと、組織の修復が抑制されてしまうという結果になります。
☆使い方の工夫
重篤な疾患の場合は、当然医師の判断による使い方が必要です。軽症なものでも医師や薬剤師のアドバイスを受ける必要があります。問題は、勝手な判断で逆効果の使い方をされる場合です。内服薬のステロイド薬や抗生物質の市販は認められていませんので一般的には使用されることはないと思いますが、外用剤で傷口(化膿性)があるのにステロイド軟膏などを使用すると化膿が進行してしまいます。市販薬に記載されている配合成分をよく理解し、正しく使用してください。ご不明な場合は、必ず薬剤師にもご相談くださいね。

「ストレスと栄養バランス」

知らずに感じていることが多いストレス。その解消法は人様々ですが、適切な方法を見つけておくことが重要です。
☆ストレスとは
ストレスとは、内因(生理など体内のリズム)・外因(外部からの刺激・免疫機能の促進など)による刺激が、神経系を異常興奮させている状態をいいます。つまり、各神経から集まってきた情報を「脳が処理できない状態(処理範囲を超えてしまった状態:以降「状態」)」とも言い換えることができます。
☆ストレスを感じると出やすい症状
この状態が続くと、通常2つの神経(交感神経:興奮性、副交感神経:鎮静性)のバランスが崩れ、様々な予期できない症状が出てきます。例えば、食直後でもないのに胃酸が出てくる(神経性胃炎や潰瘍の原因)、皮膚が無性に痒くなる(蕁麻疹など)、不眠症、肩こりや視神経の異常(眼精疲労や焦点が合わないなど)などなど。ストレスを感じている人によって、一番弱い部分に症状が出やすくなります。
☆食生活にも注意が
食生活においては、意外かもしれませんが「カロリー不足」も原因となります。例えば、ダイエット中ですと必然的にカロリー制限をされると思います。ダイエットを始める前まで安定的に摂取していたカロリー(エネルギー源)が急に入ってこなくなると、身体は一時的なエネルギー不足となり興奮を始めるのです。体脂肪を分解してエネルギーに替える際にも、興奮性の交感神経が作用するので、身体全体の興奮が始まります。これも、ストレスの要因となるのです。
☆ストレスの対処法
基本的に、ストレス症候群(症状)を抑えるには、原因を取り除くか、または薬で症状を抑えるしかありません。かと言って、高カロリー食を摂れば良いということではありません。カロリー過多にならない程度のカロリー摂取を心がけ、そのカロリー源となる栄養素(糖分・脂肪)を効率よく代謝して、エネルギーに変換する各種ビタミン(特にB群)やミネラル、酵素を摂り入れるようにすることが重要です。一説には、5月病(新しい環境になってから約1ヵ月後に気力・体力を失う病気)の原因は、食事バランスが崩れることにより、カロリー源をエネルギーに変換することができにくくなることも関与しているといわれています。

「ストレス用ハーブ利用法の注意点」

精神的に疲労しやすい方に、ハーブなどを使用した健康食品が多く市販されていますが、利用法にはいくつかの注意が必要です。
☆ストレス用ハーブとは
特にヨーロッパなどで利用されるストレス用ハーブには、鎮痛・鎮静作用のある成分が多く含まれているため、治療効果を期待されて医療現場などでも広く使用されています。当然のことながら、他の治療薬との併用はできませんし、中にはホルモンの分泌を促すなどの成分もあり、本来の期待される効果とは異なった作用も発症してしまいます。
ある有名なストレス用ハーブを一例にすると、抗うつ、抗ストレス作用があるため、ヨーロッパでは医薬品に指定されています。同時に女性ホルモンの分泌も高めるため、更年期に特有な症状による精神症状を鎮静させる目的で利用されています。
☆利用するには
まず、現在の状態が、医薬品を使用するレベルの治療が必要ならばその治療法を優先すること。治療が必要でないレベルであれば、ストレス用ハーブを利用する必要があるか否かを専門家に相談することです。むやみに使用すると、虚脱感が強くなるなど、普段の生活にも影響を与えかねません。
☆ハーブを利用する前に
ストレスは仕事や人間関係など、様々な要因で起こります。その要因を排除することは最大の治療ですが、そう簡単ではありません。
ちなみに栄養学的には、充分な栄養(エネルギー摂取)、代謝(栄養を効率よく利用でき、老廃物や副産物を速やかに無毒化または排泄させる)、そして栄養と代謝の連携をつかさどる栄養素(酵素、ビタミン、ミネラルなど)が豊富に体内に存在することで、脳神経の過興奮を抑え、神経のピリピリ感を鎮めることができます。
カロリーオーバーになってはいけませんが、食生活を重視してぜひ多種多様な栄養素を摂るように心がけてください。

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「性欲」

男性にも、女性にも、普通に備わっている欲求のひとつですが、若年者に性欲不足の症状が出やすくなっているという研究発表がありました。
☆性欲を生み出すメカニズム
触覚や視覚、臭覚、聴覚などによって刺激を受けると、脳の記憶や想像などによって性的な刺激となる情報が大脳に伝わり性欲を生み出します。大脳に入った情報をもとに、海馬と呼ばれる脳に刺激を与え、視床下部の性欲中枢を活発化させ、交感神経(下腹に緊張させる)・副交感神経(骨盤内の臓器の興奮)・体性神経(陰部の緊張)をそれぞれ刺激して生殖器全般のバランスを整えます。
☆性欲を減退させる要因
・抑制要因
加齢 興奮させる神経の低下と性ホルモンの分泌減少
薬剤副作用 精神安定剤、睡眠導入剤、降圧剤、胃腸薬(抗コリン薬)などの連用や長期服用
生活環境 ストレス、喫煙、過量の飲酒など
慢性疾患 糖尿病、高血圧症、動脈硬化、心臓病、肝臓病、手術後など
・性行為障害となりうるもの
男性 性生活の不安や緊張(新婚に多い)、ストレスや疲労、性器コンプレックス、勃起不全、前立腺や副性器の炎症など
女性 育児ストレス、感情的や恐怖感、パートナーに対する信頼感の低下、妊娠の不安、間違った性知識への思い込みなど
☆減退させる要因を取り除くには
まずは、健全な体力を維持することです。栄養障害や特定栄養素の不足(または過剰)にならないように、食生活を充分に管理することです。また、食事量を増やすのではなく、食事によって摂取される栄養素を効率よく代謝できるように、代謝性栄養素であるビタミンやミネラル、アミノ酸は必須となります。十分に意識して摂るようにしましょう。
次に、ストレスなど感情的な障害を除くことです。疲労はもちろん、性行為以外でのリラクゼーションも必要です。とくに、副交感神経(リラックスや安静時に活発化)がはたらくと、男性は勃起しやすくなります。
なお、性的刺激のうち、一般的に性欲を活発化させる初めの刺激は「触覚」であるといわれています。パートナーとの協力で、触れることを重視されてはいかがでしょうか。

「生理不順と冷房」

室内の仕事をしていますが、夏になると生理不順になりやすく悩んでいます。
☆夏の生理不順の主な原因
夏に起こる生理不順の原因の多くは、冷房などによる身体の冷やしすぎと、過度の水分補給が考えられます。
・冷房の場合
身体を冷やさないように、露出する部分に優先的に血流を起こすため女性器の血行が後回しにされます。
・水分過剰の場合
血液の成分が変化(希釈される)することで女性ホルモン刺激ホルモンがうまく作用せず、さらに栄養成分も不足します。
☆夏の食事は栄養価を考えて摂る
食事で注意したいことは、栄養不足も原因になっていることです。特に食欲が減少しやすい人は、タンパク質やミネラルといった重要な栄養素が暑さのために消耗されるとともに、あっさりした食事が多くなり栄養不足に陥ります。体力消耗は、最大の敵です。
☆栄養素の利用法
低脂肪性動物性タンパク質やミネラル(特に鉄、銅、亜鉛)を適度に摂ることが望ましいですが(一度に多量に摂らず少量づつコマ目に摂る)、困難な場合は、植物性タンパク質や葉緑素サプリメント(クロレラやスピルリナなど)、総合ミネラル・アミノ酸・ビタミンの配合されたものを摂ることをおすすめします。

「咳(夏風邪の咳と湿気による咳)」

特に湿気の多いときに、急に身体がだるくなったり、発熱・咳・頭痛・鼻水などのいわゆる風邪症状が出てくることがあります。しかし、これは一概に「夏風邪」とは判断できません。
☆風邪(カゼ症候群)とは
漢方的にはやや判断が異なりますが、一般的には「風邪」とは発熱・身体痛・咳・鼻水を主症状とする感染症です。その症状は、初期では「高熱・激しい咳が頻繁に起こる・身体痛又は関節痛・多量の鼻水・食欲はある」などで、中期から後期にかけて「だるさ・食欲不振・微熱・激しい症状は少ない」などに変化してゆきます。ほとんどの場合、2〜3日で治癒し、風邪薬の服用や休息とともに改善してゆきます。
☆湿気の咳とは
冷たい飲食物を多量にとるこの時期に特異的に起こる風邪に似た症状は、「高熱はでないが微熱が続く・激しい咳は頻繁には起こらない・鼻水は比較的少量・食欲が減退」などがあります。これは、冷たい飲食物による水分過剰と消化器の冷えが原因で、風邪薬の服用や休息をとってもなかなか改善できません。
☆見分け方と養生法
見分け方の一例として、口の中の乾きを観察してください。風邪の場合は高熱がでやすいので乾燥しますが、湿気の症状の場合は「唾液はたくさん出て口中や舌は濡れているのに水分が欲しくなる」という症状がでています。
湿気の多い時期だからこそ、日射や熱射・下痢の場合の水分補給は除き、補給水分の調節に注意が必要です。我慢できる限り水分を控えたり、少し汗などで体内水分を減らしたり、冷たすぎないものを飲食するなど心がけてください。特に、胃腸機能が低下していますので、消化しにくい食材は控え、動物性タンパク質(生は厳禁)を多めに摂るようにして見て下さい。

「咳と痰(たん)」

今冬は、インフルエンザ感染の流行が懸念されています。その感染ルートは、主に呼気や咳などによるものです。今回は、その咳のしくみについて解説します。
☆咳の起こるしくみ
空気中のほこりや微生物などの異物が気道(のどや気管・気管支)に侵入すると、粘膜にある線毛などが異物として感じ、迷走神経の興奮によって反射的に咳を起こします。このはたらきによって、肺に異物が入り込まないように防御しているのです。また、気道粘膜には粘液(ネバネバ物質)が常に存在していて、異物を絡み取り、線毛のはたらきで一緒に外へと送り出されてゆきます。これが「痰」です。
☆痰の出方に注意
1)黄色痰
粘っこい痰で、黄色から褐色、血痰(血が混じっている痰)の場合は、感染症や急性気管支炎、熱性炎症性疾患(肺炎など)がある状況です。大概は体温も微熱以上あり、多量なら気管支炎、気管支拡張症などが考えられます。中には、痰の中に核となる半固形物が混じっているような時もあります。この場合は、呼吸器科などに受診する方がよいです。
2)白色痰
比較的水っぽい又は泡状の痰で、体温が下がったり、寒冷の環境、水分の過剰摂取などが原因です。特にこの場合は、水分が過剰となっていて、浮腫みを伴い、水分を補給すると咳が悪化するなどの併発症状が顕著になります。
3)無痰または少痰
ストレスなどによる緊張(神経性咳嗽)、大きく息を吸うと咳込む(間質性肺炎など)、薬剤副作用(高血圧治療薬の一部)などの原因が考えられます。
※間質:肺胞と肺胞の間の部分。
☆咳や痰が多いとき
治療の基本は、薬剤投与(抗生物質や抗ウイルス剤、鎮咳去痰剤、消炎剤など)です。しかし、咳や痰は、身体の防御反応なので、これを止めてしまったら、ウイルスや異物はフリーパスで防衛線を突破してしまうことになります。そのため、原因となる物質などが気道に入ってこないようにする予防が最重要となります。また、咳発作を誘引するアレルギーを起こしやすい食材(ヒスタミンやコリンなどを含有するもの)、香辛料、刺激物などを控える必要があります。
また、過食や過剰な水分摂取は、胃を膨らませて横隔膜を押し上げて呼吸を抑制してしまい、かえって呼吸をしようとするために咳き込んでしまうケースが多々見受けられます。
感染症が流行する時期は、体力の低下とともに症状を悪化させがちですが、そのためだからといって過食になったりすることは控えてくださいね。

「前立腺肥大」

前立腺が肥大しているような症状を感じて気になっています。どの時点で医師に相談したらよいのでしょうか。
☆前立腺はなぜ肥大するのか
前立腺とは、男性のみにある生殖器のひとつで、精子が活発に活動できるように射精の際一緒に放出される乳白色の液体を分泌する器官です。ちょうど膀胱の下の尿道を取り巻くように存在します。この臓器は生殖に関係することから男性ホルモンと密接に関係し、老化に伴って男性ホルモンが低下するなどのホルモンバランスが崩れることで内腺(分泌液を生成)が大きくなり(結節)、結果的に全体が肥大します。
☆肥大の経過(通常、3期に分類されます)
1期 肥大が初期段階でまだ変化は少ないが、膀胱や尿道が刺激されて不快感や夜間頻尿、軽度に排尿の勢いが減少します。
2期 排尿のはじまりが遅く、排尿の勢いがさらに減少します。残尿感も強く頻尿(1日10回程度)になります。
3期 尿意を感じているのに排尿がスムーズにできず、尿が少量ずつ漏れ出すようになります。
☆不快感や異変を感じたら
通常では、1期では医薬品による治療、2期以降には医薬品による治療または手術が必要となります。しかし、同症状で注意が必要なのは前立腺がんです。前立腺がんでは1/4期では前立腺肥大症と区別がなく、2/4期で始めて直腸内触診で前立腺がんを確認できるようになります。前立腺肥大症は、得てして前立腺がんに進行する可能性がありますので、不快感や気になったら必ず医師の診察を早急に受けるようにしてください。

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