HIS健康情報.com(用語解説・Q&A集)

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ご利用方法 原料・素材 健康食品関連
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タ 行

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「ダイエット(正月後)」

年末から年始にかけて、体重がかなり増えてしまいました。ダイエット法は色々ありますが、どの方法が良いですか。
☆ダイエット法は目的によって異なります
一概にダイエットといっても、体や生活環境に応じて変えてゆかなければなりません。主のダイエット法としては・・・
食欲減退法 食欲中枢を抑えて満腹中枢を活発にする方法。食事制限ができない人に適します。
食事制限法 カロリー源になりやすい食材を控える方法。低カロリー主体の食事となりますので、エネルギーを産生しにくくなりますが、継続できるのであれば効果的な方法です。
脂肪燃焼法 蓄積してしまった体内脂肪をエネルギーに変換させやすくする方法。運動が主体となりますが、運動量が不足するようでしたらビタミン・ミネラル、クエン酸やCoQ10などの併用が望ましいです。
排泄促進法 便通を良くしたり、尿として排泄しやすくする方法。便秘を伴う人などに好まれますが、体には負担が大きいので、慎重に選ぶべきです。
☆お正月の太り方とは
一般的に、お正月の時期に太る方は食生活(カロリー補給)と消費カロリーのバランスが普段以上に崩れた状態と言えます。お酒類のように他の栄養素を含まないのにカロリーだけは多い、さらに最近のお節料理や正月料理に多く見られる動物性タンパク質や脂肪食材を多く摂っていれば、「正月太り」は仕方ありません。
☆どのダイエット法を選べばよいか
体内に蓄積してしまった脂肪をエネルギーに変換するには、ビタミンやミネラルが特に必要になります。食欲減退法や食事制限法では必要な栄養素が補給できませんし、排泄促進法では不足しているミネラル類の排泄をさらに促進してしまいます。このような状況から考えれば、食事を制限することなく(糖質・脂質は制限)「脂肪燃焼法」を行うほうが良いでしょう。必要なら、ビタミンB群・ミネラルサプリメントで栄養素を補ってください。

「ダイエット(季節による違い)」

ダイエットの話題は、薄着になる夏前のことと思いがちですが、脂肪太りやダイエットをされている方は、秋に集中して行わなければならないことがあります。
☆春夏のダイエットとは
薄着になりやすい春夏に行うダイエット法とは、冬の間にカロリーの多い食事を過食したために、蓄積した脂肪分を取り除くことを主流とします。そのため、食事制限を目的としたダイエット法も利用されますが、主役は体内に蓄積した脂肪分をエネルギーに変換するダイエット法になります。併せて、運動などにより変換されたエネルギーを消費することも必要です。
☆秋冬のダイエットとは
夏の間に消耗した体力の回復と、冬に備えての脂肪を蓄積させるために食欲は旺盛となり、カロリーの高い食事が主流となるのが秋冬の季節です。そのため、秋冬のダイエット法では、食事から摂るカロリーを減らすことを目的としたダイエット法が主流になります。カロリーオフでありながら満腹感を与えるもの、食物繊維質などによるカロリー吸収を妨害するものなどです。
☆秋冬のダイエットには乳酸菌や酵母を併用しましょう
秋冬になると、カロリーの高い脂肪分やデンプン質食材(イモ類・栗など)が多くなります。特にデンプン質(糖分)は腸管内にいる悪玉菌(大腸菌など)のエサになり、有害物質やガスを発生させて腸管免疫力を低下させ、体力減退や免疫力の低下(風邪をひきやすいなど)につながり、体内脂肪の調節を狂わすこともあります。ダイエット食品とともに善玉菌(乳酸菌や酵母)を併用するようにしてください。また、カロリー摂取制限を目的とした健康食品には、食物繊維が多量に含まれていることがあります。普段から便秘気味の方は、そのことによって不快になることがあります。そのような意味でも、乳酸菌や酵母を摂ることをおすすめします。
☆秋冬のダイエットの注意点
秋冬中の身体は、体内に糖分や脂肪分を多めに取り込んもうとします。このこと自体は、まったく正常な身体の状態です。血液検査や体重などで病的なことがない限りは、必要以上のダイエット法を行ってはいけない季節です。春夏よりも、秋冬のダイエットは慎重に行ってください。
しかし、血糖値や血中脂質、体重などからダイエットが必要と判断された場合は、カロリーオーバーになりやすい秋冬にダイエット法を行う必要があります。必ず、内科医などの専門医や薬剤師などにご相談くださいね。

「ダイエット(短期集中型)」

よく、「急激なダイエットは危険」といわれますが、その主な理由、また短期に痩せるための安全な方法などはありますか。
☆短期集中ダイエットの問題点
人体が栄養を摂取する場合、その時々の身体の状態で必要栄養素を欲する(例:甘いものを食べたいという欲求)ことが最重点となります。しかしそれだけではなく、甘いものを食したらそれを燃焼させるためのミネラルなどを一緒に補充するなど、「食のバランス」が重要なのです。
ところが、短期集中型ダイエットの場合は、たとえばカロリー源となる糖分や脂肪分を極端に減らし、代謝促進(燃焼系系ダイエット)成分のみを補給する方法が一般的なため、通常補わなければならないカロリー源が逆に不足する結果となります。カロリー源が不足すると、細胞機能や生体反応(ホルモン合成など)が低下し、体調の不調へとつながってゆきます。
☆ダイエットは短期に行うものではない
まずは、太らない(カロリー・オーバー)ことを普段から行っていることが必要です。食生活のバランスは勿論のこと、適度な運動などによるカロリー消費、代謝異常を起こしやすい過度のストレスや疲労を起こさない、などです。
特に重要なのは、必須栄養素で、ビタミンB群など(人体が通常必要としている燃焼系栄養素)は必ず食材以外からも補充しておきましょう。よくダイエット健康食品に利用される成分は、あえて体内に入れて燃焼させる成分なので、基本的には人体に安心とは言い切れません。
☆では、短期に行いたい場合のコツは
では、短期に行いたい場合は、その減量程度およびご本人の先天的な体質にもよりますが、次のようなことを実行してみてください。
食事の回数をきちんととり、食事時間は空腹感を起こさないように感覚時間を決めておく、食事量は標準の約8割程度のカロリーにしてマルチビタミンおよびミネラルを多めに摂る、睡眠前2時間は食事を控える(空腹感を感じたら低カロリーで満腹感を感じられるものを摂る)などをすれば、比較的短期に安心なダイエットが可能になる場合が多いようです。
いずれにしても、ダイエットは予防が必要であり、ゆっくりと時間をかけるて行うものですので、短期集中型ダイエットはおすすめはできません。

「ダイエット(リバウンド対策)」

毎年、夏限定でダイエット食品(低カロリー・カロリー吸収カット)を利用しています。しかし、秋になると食欲が増すこともあり、リバウンドが強く出るので悩んでいます。秋になってもダイエット健康食品は続けた方が良いでしょうか。
☆ダイエット食品の主な分類(ダイエット食品成分の目的)
1) ノンカロリー・低カロリーで満腹感のみ与えるもの
2) 糖分や脂肪を分解させずに吸収を妨げるもの
3) 排便を促して、吸収時間を短くするもの
4) 蓄積した体内脂肪をエネルギーに変換させやすいもの
5) 尿などに排泄させやすくするもの
☆秋にリバウンドする一例
ご相談者の場合、1)と2)のダイエット法をされているので、夏の間エネルギー源や栄養素が急速に不足していたため、代謝能力が著しく低下して改善できない状態になっています。秋になってダイエットを中止し、カロリーの高い糖質や脂質を摂ると代謝ができず、結果的に体内脂肪として蓄えられてリバウンドしていると考えられます。
☆大切なのは代謝栄養素の補給と運動
ダイエット法においては、上記1)と2)は究極の方法ですから、夏のような活動的な時期でのダイエットは、4)の方法を基本的に行うほうが良いでしょう。秋になって食欲が増え摂取カロリーが増えるのは、冬を迎えるための自然のリズムです。この時期のダイエット法は、余分な摂取カロリーをエネルギーに変換して蓄積させないようにすることが重要です。そのためには、代謝栄養素であるミネラル・ビタミン・抗肥満アミノ酸類を十分に摂り、できたエネルギーを運動によって排泄するようにしましょう。

「大腸ポリープと食物繊維」

大腸ポリープができやすく、ほぼ定期的に切除しているような状況です。医師から食物繊維を減量するように言われましたが、食物繊維は身体に良いのではないのでしょうか。
☆大腸ポリープとは
大腸の粘膜にできるキノコ状のおできのことで、より大きいものほどがん化しやすいようです。ちなみに、大腸に多数のポリープができる病気をまとめて「ポリポーシス症候群」と呼んでいます。大腸ポリープがなぜできるかは、未だはっきりとは解明されていないようですが、日本人には増えてきている病気です。一般的に、高脂肪・低食物繊維な食事も原因のひとつとされています。
☆物繊維の特性
ご相談の内容で、主治医がなぜ食物繊維を減量するように言われたのかは不明ですが、考えられることは腸への刺激や負担を軽減することではないでしょうか。ご存知のように、食物繊維はそのほとんどが消化されず排泄(大便として)されますし、便秘を伴っていれば大腸への負担や異常醗酵による腸管への刺激が大腸ポリープへの誘発ともなるかもしれません。
☆食物繊維の摂り方
よく「不足しがちな食物繊維を積極的に摂りましょう」といった内容を耳にします。「第6次日本人の栄養所要量について」では、成人で1日20?25gが望ましい量とされています。これよりも多いから少ないからということは一概には言えませんが、重要なことは食物繊維だけを注目するのではなく、一緒に乳酸菌や酵母食品、乳酸菌酵母生産物質などを一緒に摂ることで、食物繊維を有効に利用することではないでしょうか。

「多汗症」

「多汗症(ご本人曰く)」で悩んでいます。他人からは、代謝が良い、肥満、更年期など様々に云われていますが、汗の出にくい人と何が違うのでしょうか。
☆発汗は主に身体を守るための機能
「汗」には、主に次のような機能があります。1)体温調節、2)代謝などでできた老廃物や水分の排泄、3)体内(血液)の水分調節、4)緊張時の興奮の緩和(神経由来)、5)皮膚の保護などです。
その分泌量(発汗量)は人それぞれで違うため、特別な病因がない場合、一概に病気とは断定できません。
☆多汗症とは
多汗症とは、汗腺の活動が何らかの原因で活発なため、汗の分泌が亢進している状態をいいます。全身性と局所性とがあり、特に脇の下に起こって汗臭を発する病気を「腋臭症」と呼んでいます。
局所性では、汗をかきやすい体質の上に精神的な要因(緊張など)が重なった場合に多く、女性では更年期や生理前などに体温の変化とともに現れやすくなります。
全身性の場合は、内分泌や神経異常、心疾患などの病気が疑われます。
☆汗が出にくい人とは
「汗が出にくい」ことの定義はありません。汗腺の数が先天的に少ない、利尿効果の飲料を好むために汗が少ない(小便として水分を排泄してしまう)、周囲環境以上に暑く感じていないなど、様々な要因はあるでしょう。ただし、汗が出にくい人で浮腫や肥満がある場合は、腎臓など泌尿器、内分泌などの疾患が原因と考えられますので治療が必要です。
☆多汗症の注意事項
原因となる病気がある場合は、まずその治療が優先です。特に心疾患(動悸や心臓の圧迫性の痛みなど)は早急に治療が必要です。
しかし、普段の生活に支障がない場合は、制汗剤の使用や全身を清潔に保つなど、簡単なケアを心がけてください。大概は神経的に気にすることで、かえって神経を昂ぶらせて発汗させていることが多いようです。

「胼胝(たこ・べんち)」

皮膚病の一種である「いぼ・たこ・うおのめ」の違いをご存知でしょうか。それぞれできる原因が違うので、治療法・予防法が異なっています。
☆疣(いぼ)・ウイルス性疣贅(ゆうぜい)
ウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)が皮膚や粘膜に感染して生じるもので、尋常性疣贅(手指や足底にできる表面がザラザラしたもの)、青年性扁平疣贅(顔面や手の甲にできやすく扁平に隆起したもの)、尖圭コンジローム(肛門周囲や外陰部にできる鶏のトサカのようなもので性交による感染症)などがあります。
☆胼胝(たこ・べんち)
外部からの繰り返される局部の刺激や圧迫で、角質が増殖(皮膚が厚くなること)したものをいいます。形は円形で、表面は平坦になっています。逆にウオノメは円錐状に下に向かって厚くなり、中心に芯のようなものがあり、これが胼胝と鶏眼の違いです。
☆鶏眼(うおのめ・けいがん)
足底に繰り返される刺激や圧迫によってできるもので、比較的小型の胼胝のようなものですが、芯が尖っているため、角質が増殖するにつれて傷みが強くなってゆきます。
☆治療法・予防法
・疣贅
外科的な処置や免疫賦活剤の薬剤投与などを行います。本症はなんと言ってもウイルス感染の予防が必要ですが、処置は単純な方法が多いので、皮膚科に相談されるとよいでしょう。
・胼胝や鶏眼
サリチル酸系外用剤(塗布剤や絆創膏)で簡単に処置ができます。予防法は、原因となる刺激や圧迫を取り除くことです。ペンたこであればクッションをする、鶏眼の場合はきつい靴を履かない、などです。

「脱毛症」

皆さんは、「ヘアサイクル」という用語をご存知でしょうか。実は、髪の毛は常時伸びているわけではありません。ほとんどの場合、心配すること自体が脱毛症の原因となっているのです。
☆ヘアサイクルとは
毛髪は、1本1本ヘアサイクルと呼ばれる一定の期間を巡回しています。成長期(盛んに成長する時期)、退行期(成長が終りかけている時期)、休止期(成長が止まって自然脱落する時期)、成長前期(新毛が芽生え伸長しはじめる時期)を経て、また成長期に戻ります。つまり、毛母細胞の損傷や代謝の低下、ホルモン異常などの病的なことがない場合は、どなたでも抜毛が多くなる時期(休止期)があるのです。そのときに極度に心配することで、ストレス症候群を起こしているのです。
☆病的な脱毛症とは
・円形脱毛症
ほぼ円形の禿げが突然頭部に現れますが、自覚がない症状です。原因はよくわかっていませんが、自己免疫疾患による部分的な毛母細胞や毛細胞の損傷、アトピー、精神的なストレスなどが関与しているといわれています。通常は、半年ぐらいで自然治癒します。
・男性型脱毛症(壮年型脱毛症)
青年期・壮年期に男性に現れるいわゆる「若禿げ」です。遺伝性があり、男性ホルモンが毛母細胞の分裂および増殖を抑え、成長期を短縮して休止期に移行しやすくします。またかゆみやふけを伴います。
☆食生活とストレス解消で髪は育つ
基本的に毛母細胞や毛細胞の代謝を高め、毛髪に必要な栄養素を豊富に摂ることが必要です。タンパク質やアミノ酸は勿論ですが、ミネラル各種、ビタミンは欠かすことはできません。また男性型では女性ホルモン様作用のある大豆類などの食材も摂ると良いでしょう。
しかし、最も重要なことは「気にしすぎない」ことです。ストレスを溜めてしまって悪化させたり、他の心身疾患に繋がっていっては何もなりません。ストレスはヘアサイクルそのものを狂わしてしまいます。

「ダニ感染症」

最近、ダニによる致命的な感染症の報道がされています。そもそもアレルギーとは異なるのでしょうか?
☆免疫機能のおさらい
よくアレルギーのことを説明する際には、身体を守る免疫機構を理解する必要があります。アレルギーを起こす物質(アレルゲンまたは抗原といいます)が体内に侵入してくると、まず行うことは、免疫細胞がそれを捕食しアレルゲンの種類を特定します。つまり、原因別(アレルゲン別)アレルギーを起こす人の分類がここから始まります。アレルゲンを捕食した免疫細胞は、その情報を抗体(抗原を撃退するための情報や捕獲システム)をつくる専門の免疫細胞に伝達します。そしてこれら前段階を踏まえて、次回同じ抗原が入ってきたときに対処できるように、免疫システムを準備しておくことが免疫細胞の最大の役割なのです。
☆過剰なアレルギー発症
ところで、抗原が攻めてくる(侵入してくる)準備は整っているところに、相手(抗原)が新兵器(新しいアレルゲンとなる物質)を繰り出したり、想像以上の量で攻めてきたりしたら、それに対する準備ができていない免疫システムは混乱状態に陥ってしまいます。その結果、免疫システムを勝手気ままに動かし始めて秩序を乱したり、過剰な反応を起こすことになります。この混乱や過剰な反応によって起こるショック状態を「アナフィラキシー(〜ショック)」と呼んでいます。この状態は、致命的な結果を示すこともあります。
☆アナフィラキシーは防げるか
基本的に特定のアレルギーを発症させずに抑えるには、その特定のアレルゲンの侵入を予防するしかありません。逆に言えば、特定アレルゲンの侵入を食い止められれば、発症をある程度抑えることができるとも言えます。同様にアナフィラキシーも、アレルギーを起こさせないように物理的に防げばばよいわけです。
☆ダニ感染症への対策
通常、ダニアレルギーとは、ダニに刺されたときに炎症性タンパク質(アレルゲン)が体内に入りアレルギー反応を起こすことです。しかし、今回のダニ感染症は、ダニの中に潜むウイルスがダニを媒介にして感染していくものですから、ダニアレルギーの人とは関係ありません。その対策には、ダニの発生環境を良好にしないことが最大の予防策になります。ダニの発生環境とは、湿気がやや多い、適度な温度(ヒトにも心地よい温度)、餌となる有機物(室内に散乱する食べ残し・皮膚や毛髪・露出する皮膚・ペットの毛など)が揃っているところです。畳、布団、床やフローリングでも環境さえ揃えば発生条件になります。室内や布団を日光に当て乾燥をさせる、ダニシートなどを利用して衛生的な環境を作ることが予防の第一歩です。注意したいことは、ダニシートには設置後の使用期限があります。定期的に取り替えることを忘れないでくださいね。

「だるさ(全身性)」

春先になると、身体がだるくて疲れやすくなります。陽気のせいにしていましたが、病気を心配したほうがよいのでしょうか。
☆簡単なチェック法
全身のだるさや疲労感などは病気の有無に限らず、ほとんどの人が感じるので、病的か否かは判断はつきづらいようです。チェックの方法としては、食欲の有無や体重の変化、体温の変動、睡眠時間や睡眠障害、身体の各部分の異変、ストレスや心因的刺激(ショックなど)などがあるかどうかを参考にします。
☆☆あなたのタイプは(目安です)
神経性
精神性
食欲・体重の減少、睡眠時間が短い、とくに身体の部分の異常は見当たらない
栄養失調
栄養不足
食欲・体重の減少、体温が高い、睡眠時間が長い、身体の部分の異常が感じられるときがある
内臓疾患
機能低下
食欲・体重の減少、体温は低いことが多い、睡眠時間が長い、身体の部分の異常を感じる
炎症性
疾患
食欲・体重の減少、体温が高い、睡眠時間が長い、身体の部分の異常を感じる
☆健康管理にあたって
この時期に感じられる症状の多くは、例えば新しい環境への適応(神経性・精神性)、ダイエットなどによる栄養の偏りや不足(栄養失調・不足)が主な原因となります、また、花粉症による炎症性疾患や抗ヒスタミン薬の副作用などもだるさを助長します。栄養価のある消化のよいものを食し、生活リズムを整え、適度な運動を心がけることなどが、この時期のだるさを乗り越える条件になるでしょう。しかし、症状が続く場合(特に内臓疾患・炎症性疾患)は、必ず医師の診察を受けるようにしてください。

「痰(たん)」

1)黄色痰・血痰
粘っこい痰で、黄色から褐色、血痰(血が混じっている痰)の場合は、感染症や急性気管支炎、熱性炎症性疾患(肺炎など)がある状況です。大概は体温も微熱以上あり、多量なら気管支炎、気管支拡張症などが考えられます。中には、痰の中に核となる半固形物が混じっているような時もあります。この場合は、呼吸器科などに受診する方がよいです。
2)白色痰
比較的水っぽい又は泡状の痰で、体温が下がったり、寒冷の環境、水分の過剰摂取などが原因です。特にこの場合は、水分が過剰となっていて、浮腫みを伴い、水分を補給すると咳が悪化するなどの併発症状が顕著になります。
3)無痰または少痰
ストレスなどによる緊張(神経性咳嗽)、大きく息を吸うと咳込む(間質性肺炎など)、薬剤副作用(高血圧治療薬の一部)などの原因が考えられます。
※間質:肺胞と肺胞の間の部分。

「胆石症と胆嚢胆管炎」

症状がほぼ同じ疾患である胆石症と胆嚢胆管炎について、その違いをまとめておきたいと思います。
☆胆石症
胆石症とは、胆嚢、胆管などに胆石があるために引き起こされる病気の総称です。胆石は胆汁中に含まれるコレステロール、胆汁色素、ビリルビンカルシウムなどを主成分としてつくられます。その誘因は高脂血症、カロリー摂取過多、細菌感染などで、主に高脂質摂取や脂質代謝異常が原因です。
症状としては、腹痛(激痛または鈍痛)、発熱、黄疸を主症状とし、嘔吐や吐き気を伴います。腹痛は高脂肪食、過食、過労、精神的ストレスなどによって誘発・増幅されます。
☆胆嚢胆管炎(たんのうたんかんえん)
胆嚢胆管炎は主に感染症によるもので、右上腹部痛と発熱の主症状に、吐き気や黄疸がみられることもあります。発熱は比較的高熱で、胆石症を合併していると発作を繰り返し慢性化する場合もあります。
☆食生活の注意点
積極的に摂りたい栄養素細菌感染のよる場合は抗生物質などの投与が必要ですが、胆石症の場合は次のような栄養素を積極的に摂っておいてください。
1)積極的に摂りたい成分
食物繊維 食材中のコレステロールの吸収を抑え、胆汁中のコレステロール量を減らす。
タウリン 魚介類の肉質に多い成分で、血中コレステロールを下げる効果が期待できます。
ビタミンC コレステロールは胆汁成分として排泄されますが、ビタミンCが不足すると胆汁酸合成が低下します。
2)避けたい食品
コレステロールを多く含む食品、揚げ物(痛みを誘発させます)、アルコールや刺激食材(胆嚢の収縮を促進して痛みを増強)など。

「タンパク質の摂り方」

☆タンパク質とは
構成成分であるアミノ酸が、働き(役割や作用)に応じて多岐多種に組み合わさったものの総称です。その中で、「L-アミノ酸(20種類)」が組み合わさり、人間など生物にとって必要な構造を持ったものが「栄養素としてのタンパク質」です。炭水化物と脂質を加えて三大栄養素とも呼ばれます。さらにタンパク質は、それ単体として以外にも、金属を結合した「金属タンパク質」、脂質を結合した「リポタンパク質」など、様々な形をもって体内に存在します。
☆タンパク質の作用例
金属タンパク質は酵素やホルモンの働きをするものが多く、血糖値を調節するインシュリンホルモン(亜鉛)、活性酸素を除去するSOD(スーパーオキシドジシムターゼ・マンガンなど)、そのほか赤血球内色素(鉄)、葉緑素(マグネシウム)などがあります。
リポタンパク質は皮膚や細胞膜などの原料になると同時に、刺激(外敵)からの防御作用、有用な成分を取り込むための門(受容体)などの働きをします。
その他、免疫細胞同士の連絡に、神経を正常に保つ、脳の働きを調節するなど、タンパク質が必要に応じた構造をもち、かつ適量が存在しなければ一瞬たりとも生きていけません。
☆不足するタンパク質を補うには
通常、私たちは食事から必要なタンパク質を摂取しています。しかし、そのままの形のタンパク質は分子量が大きいため、いったんアミノ酸などに分解しなければ吸収ができません。吸収されたアミノ酸は、元の形に近いように体内で再合成されるのですが、ジグソーパズルのように決まった組み合わせになることはなく、多種多様に組み合わされて利用されます。つまり、タンパク質を摂取するよりも、基本となるL-アミノ酸の形で摂取・吸収された方が効率的に体内で必要なタンパク質を生合成できるということになります。特に代謝の衰えや疲労感の強い方、ご年配者は、L-アミノ酸を直接摂ることをおすすめします。

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「中耳炎(慢性)」

両耳が痒くて水分が多量に出てくるので、耳鼻科で診察を受けたら「慢性中耳炎」と診断されました。耳内の吸引やお薬(抗生物質点眼液・副腎皮質ホルモン軟膏)を処方されているのですが・・・。
☆中耳炎とは
中耳炎とは、鼓膜を含む中耳腔内が炎症を起こしている状態をいい、急性・慢性・滲出性に分類されます。
1)急性中耳炎
感冒などに罹ったときに併発する感染症で、感染菌によって発症します。発熱、耳痛、耳漏などの症状があらわれますが、抗生物質や消炎鎮痛剤の服用などで比較的早期に改善します。
2)慢性中耳炎
一般的に、急性中耳炎が慢性化する場合をいい、持続的な鼓膜の穿孔・耳漏・難聴を起こします。やはり治療は抗生物質やステロイド剤を使用することになりますが、長期化する場合が多いようです。
3)滲出性中耳炎
中耳の中に貯留液が分泌して溜まり耳閉や難聴などを伴いますが、耳痛や発熱は診られません。抗生物質の服用または点耳液で改善をはかりますが、慢性的になることも多くみられます。
☆中耳炎のときの注意点
とにかく、きっかけはなんであれ、細菌などによる感染が原因ですので、清潔にすることが重要です。特に小児や慢性化するとどうしても手で触れたり、掻いたりして清潔を保てなくなりがちです。また耳かきや綿棒などによる過剰な刺激により、患部を傷つけたりもしがちです。充分に注意を払ってくださいね。
☆こんな方法もあります
ここでは、漢方薬(エキス剤)の応用をご案内します。詳しくはかかりつけの医師または薬剤師にご相談ください。なお、このご相談者の場合、柴苓湯でほぼ完治したそうです。
1)慢性・化膿性中耳炎
腫脹(腫れっぽい)や痛みがあり、分泌物はどちらかと言うと粘稠または膿性で感冒などで鼻汁とともに分泌が増えるなど。
基本処方:荊芥連翹湯など
2)慢性・滲出性中耳炎
腫脹や痛みはほとんどなく、分泌物はうすい膿性(少々粘々感があります)異臭がある、または水様性。
基本処方:柴苓湯、小柴胡湯(長期で治りにくいとき)、小柴胡湯加桔梗石膏(炎症が強いとき)など
3)長期化して治りきらない場合
体力の低下を伴うとき。補中益気湯などを使用します。

「虫垂炎」

虫垂炎(盲腸炎)は、比較的に病気としては安易に考えられがちではありますが、食生活の内容に左右される病気のひとつです。
☆虫垂炎とは
盲腸の先端に付属する小さな器官を虫垂といい、そこに細菌感染などによって化膿し炎症を起こした状態を虫垂炎(または盲腸炎)といいます。虫垂炎は時間とともに悪化し、盲腸の口に腸内容物などが栓をして虫垂内部が細菌感染を起こし膿がたまる状態(初期)、虫垂全体が腫れて血管の拡張と充血がさらに高まった状態(化膿性虫垂炎:中期)、虫垂が最大限に腫れて虫垂壁が破れ膿汁が漏出した状態(穿孔性虫垂炎:後期)に進行してゆきます。
☆原因
大腸の内容物がスムーズに排便されないなど様々な理由で一部(糞塊・糞石)が虫垂の中につまり、虫垂内部の圧力が高まって虫垂壁の血液やリンパ液の循環障害を起こします。そのときに、腸内にいる炎症性細菌(悪玉菌)が進入して病巣をつくり、炎症を起こしてゆきます。この悪玉菌が栄養としている主な栄養素が高脂肪食です。
☆予防法
初期段階では抗生物質による薬剤投与でほぼ完治しますが、進行度によっては摘出手術が必要となります。
予防法としては、腸内環境を常に整えておくことです。炎症性細菌の繁殖を抑える乳酸菌などの善玉菌や酵母を増やす、または善玉菌の栄養素である乳酸菌酵母生産物質などの善玉菌栄養素を摂る、適度の食物繊維を摂って安定した排便を習慣づける、暴飲暴食はもちろんのこと高脂肪食は控えめにする、など食生活へも注意を払ってください。
ただし、食物繊維は便秘気味の場合は摂り過ぎないように心がけてください。便秘気味の方は乳酸菌製剤などで改善を試みるか、どうしても便秘がちであれば定期的に下剤を服用する(たとえば2〜3日おき)などして、大腸内残渣をいつまでも残さないように心がけてください。

「腸内免疫」

細菌やウイルスの感染から身体を守る免疫は、肺などの呼吸器でのことだと思っていませんか。
☆まず、免疫の機能発生を知っておきましょう
私たちの身体を円筒形と考えると、皮膚や粘膜(気道や消化管の中側)は空気と触れているので「外」となります。皮膚や粘膜は身体の「内」側の状態を維持するために、外と分けるために存在します。つまりその分けている部分から外敵が侵入しないように防いでいるのが「免疫」機能なのです。当然に、皮膚や粘膜に外敵(ウイルスや細菌、活性酸素など)が攻撃を加えれば、その場所で多く免疫機能が活発に起動します。
☆「食事をする」ことも免疫が活発に作用
腸管(主に小腸・大腸)は食事の栄養や水分を吸収する場所ですが、食事をすると「腸管免疫」が活発にはたらき始めることが知られています。それは、動植物食材が私たちと異なった遺伝子(異物)をもっているためで、腸管免疫細胞が許可したものでないと吸収ができないようになっています。しかし、過食するとそこにいる免疫細胞の数だけでは足らない(処理できない)ため、他の場所を担当している免疫細胞を誘導したり、細胞分裂を頻繁に繰り返したりして対処しなければなりません。そのときに逆に体力(免疫力)を低下させて、呼吸器系の感染などを引き起こしてしまうのです。
☆免疫機能を維持するには
最良の方法は、持ち場の免疫細胞だけで事を処理できれば良いのです。ただし、腸管では免疫細胞に加え腸管内善玉菌(乳酸菌など)のはたらきも重要で、善玉菌が有効にはたらけば、腸管免疫細胞の負担も軽減され免疫システムの正常な維持ができるわけです。
「自分は腸は弱くない」と思っている方でも、善玉菌を補充していれば全体的な免疫システムの維持に役立ちますので、積極的に摂ると良いでしょう。

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「痛風(高尿酸血症)」

☆飲酒や過食が原因
高尿酸血症の原因としては、代謝異常が主なものですが、一般的にはプリン体になる糖質やタンパク質(アミノ酸)の過剰摂取が要因となります。症状としては関節痛(特に下半身)や結節(しこり)を伴います。
☆暑い時期に関節が痛むとき
一般的に暑い時期での関節痛には、冷房などによる急激な冷却によるものと考えられがちですが、冷房のない場所でも痛い場合は痛風の可能性もあります。特に暑い季節には、ビールやカロリーの高いものを好んで飲食するようにもなり、これに冷たい飲食や室内環境による代謝低下が加われば、症状が悪化してゆきます。気になるようでしたら、必ず検診を受けておきましょう。同時に、食生活の改善も重要です。
☆低カロリービールは飲んでよいか
低カロリービールなどは、糖質の摂取を控えるものとしては良いと思います。しかし、一緒に動物性タンパク質(プリン体)を摂取していては意味がありません。副食にも注意を払ってください。
☆免疫細胞の意外なはたらき
免疫細胞は血液幹細胞から分化して、体(血液やリンパ液内)の正常な血液成分量を調節しています。血液中に尿酸やコレステロールの量が増えてくると、主にマクロファージという免疫細胞がそれらを食し、血中濃度を低下させます。
健康食品などを利用される場合は、マクロファージを増やす効果のある食物繊維質系(例:β-グルカンなど)の素材を有効に使われることも良いと思います。

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「動悸」

動悸を感じられたので病院で診察を受けたら、心配ないといわれました。しかし、不安なのですが。
☆動悸と考えられる病気
心臓の鼓動は通常ではほとんど感じられませんが、それを不快なものと感じる状態を動悸(または心悸亢進)といいます。しかし動悸は異常がなくても起こり、運動後や緊張状態でも動悸を感じられることは日常です。
ここでは、よくみられる病的な動悸と考えられる病気の目安をご紹介します。
不整脈 脈が急に速くなったり、不規則になったりして、息苦しさを感じることがある。
狭心症・心筋梗塞 動悸とともに胸がしめつけられるように痛む。
心不全 脈が速く、少し動いても息切れがして、足などがむくむ。
低血糖症 空腹のときに急な発汗と脈が速くなり、身体が急激にだるくなる。
貧血症 めまいがして急激にだるくなり、脈が速く顔色が青白くなる。
慢性呼吸不全 呼吸器の病気のキャリアで、階段などを上がるとき息切れをする。
☆目安となる症状と生活上の注意点
正常か病的かの目安は次のような項目を目安にします。しかし、あくまでも目安ですので、頻繁に起こるようであれば必ず医師の診察を受けましょう。また、生活習慣では、ストレスを溜めない、過度な疲労は避ける、肥満にならないようにする、高脂肪食は控えるなど、いわゆる成人病予防でいわれている注意点を心がけるようにしてください。
・心配のない健康な人の動悸
緊張時や不安を感じるときだけ起こる、脈は速くても規則的、心電図に異常が見当たらない、血液検査や胸部エックス線検査は正常など
・病的な動悸
脈が不規則または極端に速い(120/分以上)か遅い(50/分以下)、合併症状(胸痛、発熱、発汗など)がある、心電図や血液検査などに異常がみられるなど

「動悸(ストレス性)」

動悸はストレスや緊張状態でも起こります。しかし、ストレスが原因と思い込んで、リラックス効果のある対処法のみ行っている人がいますが、心疾患にも注意が必要です。
☆動悸とは
通常の生活において、私たちは心臓の拍動を意識することはありませんが、通常では自覚されない心臓の拍動(リズミカルな収縮と弛緩)が不快なものとして自覚される場合を「動悸(または心悸亢進)」と呼んでいます。
☆動悸は身体の異常がなくても起こるが・・・
激しい運動や走行、極度の緊張、カフェイン飲料や飲酒などでも、正常な人にも起こります。また、緊張による場合では一般に心臓神経症ともよばれ、この場合は緊張を引き起こす原因がなくなれば解消します。しかし問題なのは、原因が特定できないものや安静時の動悸、心臓の拍動が不規則になったもの(不整脈)です。これらの多くの病気は、狭心症・心筋梗塞、心不全などの前兆か、進行している症状といえます。
1)健康な人の動悸
緊張や不安が強くなる時だけ起こる
脈は速くなっても規則的である
血液検査など検査値は正常である
2)病気の疑いがある動悸
脈が不規則で途切れ途切れになることもある
脈が極端に速い(120/分以上)・遅い(50/分以下)
胸痛、発熱、発汗など動悸以外の症状を併発する
☆まずは医師の検診を受けてください
これら動悸の症状の原因は、主に冠動脈疾患です。高脂血症や糖尿病などによる動脈硬化、心筋梗塞、高血圧、肥満など、代謝性疾患も関連してきます。気づいた時点では進行していることもありますので、必ず不安のある場合は、医師にご相談ください。早期治療で、問題なく解消することが多く見受けられます。また食生活においても、糖分や脂肪分を減らし、食物繊維や不飽和脂肪酸(特にω-3系)を豊富に摂るように心がけてください。

「糖尿病と食材成分」

糖尿病には、大別して1型と2型に分類されます。両者の対処法はまったく異なりますので、治療は必要ないが注意をしなければいけない人(糖尿病予備軍)は、充分注意してください。
☆1型とは
1型とは「インスリン依存型」といい、膵臓のランゲルハンス島β細胞(インスリン合成分泌細胞)の死滅又は損傷を受けた場合に起こり、絶対的なインスリンの不足になります。自己免疫性(免疫細胞による破壊など)や突発性に起こりやすく、活性酸素などによる損傷性も考えられています。
☆2型とは
2型とは「インスリン非依存型」といい、インスリンの分泌が低下するものと、インスリン抵抗性(インスリン反応の機能低下)を主体とするものがあります。膵臓から分泌されたインスリンは、血液を介して全身にくまなく供給されます。インスリンはすべての細胞膜にある「インスリン受容体」に結合することで、細胞は血液中のブドウ糖(血糖)を細胞の中に取り入れることができるのです。2型は、細胞の老化や感染などによるインスリン受容体の破壊、細胞自身の機能が衰えている場合に起こりやすくなります。
☆食材成分の使い分けが必要
基本的に、過剰な糖分は控えなければなりませんが(糖分は程々には摂取していなければならない重要な栄養素です)、次のような対処法を参考にしてください。
・1型が疑われる場合
インスリンはアミノ酸が結合した蛋白質(ホルモン)です。原料となるアミノ酸を総合的に摂っておくとよいでしょう。また、ホルモン合成に関与するミネラル(亜鉛など)も併せて摂ります。さらに、食物繊維などを食事メニューに加えて、急激な糖分吸収を起こさないようにするとよいです。ただし、アミノ酸は細胞内で糖に合成される場合もあり、カロリーもありますので、多量摂取は禁物です。
・2型が疑われる場合
インスリン受容体を活発にするには、ミネラル成分のクロムなどが必要です。クロムを豊富に含んだものを摂るようにしましょう。また重要なことは、インスリン受容体を活発にするとブドウ糖が細胞に入りやすくなる反面、それを消費しないと脂肪に合成されやすくなってしまいます。この2型では、運動(カロリー消費)も重要な位置づけになります。

「糖尿病(1型)」

「1型糖尿病」と診断され治療(お薬の服用)を続けているのですが、血糖値の数値が安定しません。食事以外の食品素材でなにかよいものはないでしょうか。
☆☆血糖値を安定させるホルモン「インスリン」
血糖値を安定させるホルモンとして、膵臓から分泌される「インスリン」があります。インスリンは、すべての細胞にある「インスリン受容体」という鍵穴に結合することで、血液中の糖分(血糖)を細胞の中に取り込む働きに関与します。したがって、インスリンが正常に働かないと、細胞は生きるために必要なエネルギー源である糖分を取り込めなくなってしまうわけです。
☆糖尿病には1型と2型がある
1型はインスリン依存型と呼ばれ、必要量のインスリンが分泌されないために起こる血糖値上昇です。先天的な要素が多く、継続的な治療が必要です。
2型はインスリン非依存型と呼ばれ、インスリンは相当量分泌されているのですが、正常に作用していない病気です。その主な原因は、細胞の「インスリン受容体」の絶対的不足(先天性・1型の原因にもなっています)、またはその受容体が作働するための栄養素(ミネラルのクロムなど)の不足(後天性)があります。そのほか、感染症、薬物副作用なども関係します。
☆治療方針が違う
1型では、不足を補うインスリン(または代用成分)投与、急激な血糖値の上昇を防ぐ(食後過血糖予防)ことが必要になります。かかりつけの医師の継続的な治療と投薬、厳重な食事管理を行うことが求められます。食品成分としては、亜鉛などを摂るのもよいでしょう。
2型では、血糖値の推移を診ながら治療や投薬、推移に応じた食事管理が行われます。
☆必要栄養の摂り方が重要
ご質問の1型では、カロリーオーバー(過血糖)にならない、塩分を取り過ぎないなど食事制限が優先されます。ご質問者は医師の治療・投薬中ですので、基本的にはかかりつけの医師や管理栄養士とご相談いただきたいのですが、少ないインスリンを効率よく働かせるために、インスリン受容体を活性化させるような成分(素材)を取り入れてみてはいかがでしょうか。

「糖尿病と女性ホルモン」

糖尿病というと、メタボ体質が話題になりますが、女性の更年期も注意が必要です。
☆女性ホルモンと代謝の関係
一般的に「女性ホルモン」と呼ばれるものは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)をいいます。これらのホルモンがバランスよく相互に作用して、女性の「生理」が起こります。
ところで、血糖値との関連性は、エストロゲンはインスリン感受性を高める(インスリンの作用を高める)ことにより血糖値を低下させ、プロゲステロンはインスリン抵抗性を高めて(インスリンの作用を減弱する)血糖値を上昇させます。つまり、閉経期を迎える更年期に入ると、エストロゲンの分泌が減少するために、一過性の高血糖状態になることになります。
☆インスリンと生理作用
インスリンは、細胞のエネルギー源である「糖」を細胞内に取り込みやすくするホルモンで、卵胞も例外ではありません。ですから、インスリンが正常に働かないと、卵胞の成長が遅れ、スムーズに排卵ができないために、いわゆる「ホルモンバランスの悪化」に繋がってゆきます。これが、「生理不順」という症状として現れることになります。
☆更年期に診られる血糖値上昇
閉経後や更年期障害の主原因は、エストロゲンの減少によります。先にも述べたように、エストロゲンの分泌が減少すると、インスリン感受性が低下し、血糖値を低下させられない(結果的に血糖値上昇になる)ことになります。さらに、プロゲステロンの分泌は続いているので、血糖値上昇はさらに助長されます。
糖尿病には1型(インスリン分泌低下)と2型(インスリン分泌量とともにインスリン抵抗性が高い)に大別されます。閉経期や更年期の糖尿病は、主に2型に分類されます。
☆補助的に利用するとよい栄養成分
主な原因のひとつが「女性ホルモンの減少」ですから、女性ホルモン様成分の摂取が有効でしょう。イチジク、大豆イソフラボンなどを積極的に利用すると良いでしょう。また、糖分吸収を抑えたり遅らせる成分(食物繊維など)、インスリンの働きを補う成分(インスリン様作用成分)など、健康補助食品にも配合されたものもありますので、かかりつけの医師と相談しながら取り入れても良いかもしれません。ただし、糖尿病はたいへん危険な病気の一つです。まずは、医師にご相談くださいね。

「特定疾患と特定疾病」

普段はあまり馴染みのない言葉ですが、特定疾患(しっかん)と特定疾病(しっぺい)という用語があります。これらは取扱が全く異なりますので、サプリメントとの併用についてもご注意ください。特定疾患患者さんへの服用についてのご質問がありましたので、例として「関節リウマチ」で解説いたします。
☆特定疾患とは
特定疾患とは、厚生労働省が指定する難治性の疾患で、いわゆる難病(治りにくい病気)として扱われる疾患のことです。発症のメカニズムは原因不明の場合が多く、そのほかには免疫異常、先天性(遺伝子異常)なども原因として考えられています。身体の臓器毎に疾患名が指定されており、主な治療法や主たる医薬品も研究段階にあるのが実情です。
☆特定疾病とは
特定疾病とは、医療保険や介護保険、生命保険など各種保険ごとに指定されている病名のことです。民間の生命保険では、がん、心筋梗塞、脳卒中、高度糖尿病などが指定されています。介護保険では、がん(末期)、関節リウマチ、骨折を伴う骨粗しょう症、初期認知症など介護を要する疾病が指定されています。
☆関節リウマチ
関節リウマチとは、自分の免疫機能が過剰に働いて、主に手足の関節を攻撃して関節の変形や炎症を起こす「自己免疫疾患」のひとつです。通常は薬剤治療(抗リウマチ薬・副腎皮質ステロイド剤)を施しますが、これが悪性(特定疾患)になると免疫抑制剤を使用するようになります。
☆サプリメントの正しい理解へ
一般的に関節などに良いとされるサプリメントが広く利用されています。その主な成分は軟骨の栄養を補助するもの、軟骨そのものの成分を補充するもの、多少の免疫に関与するものなどを配合して作られています。一般の人が健康維持のために利用されることは構いませんが、特定疾患に認定された方が利用されることは絶対に避けてください。必要な栄養の補助をすることが何らかの作用を及ぼすことではありません。

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