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ハ 行

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「ハーブサプリメント(1日目安量)」

ハーブサプリメントについて、文献をみると1日目安量よりも多量に摂って研究しているようですが、私たちがそのサプリメントを利用する際、同様に使って構わないものでしょうか。
☆ハーブサプリメントとは
ハーブは本来、昔から経験的に利用されてきた薬用植物のことです。ハーブを「薬草」と訳す場合もあります。近代になってその有効成分が化学的に研究されるようになり、経験的な利用法から具体的な利用法へと変わってきました。そのような研究から、現在では利用しやすいサプリメントとして汎用されるようになってきています。
☆サプリメントは栄養補助が目的
ところで、元来サプリメントとは「栄養補助食品」といわれ、不足しがちな栄養素を食事に代わって摂るものです。ハーブも同じことで、芳香性(香りを楽しむ)ではなく食する場合は、ちょうど野菜サラダを食べる感覚になるはずです。ですから、ハーブ野菜として食材を食べることについては問題はないと思います。
しかし、ハーブサプリメントには、ある特定の成分を抽出して製品化しているものがありますので、文献(研究実験)のように一般的な目安量を越してまで飲むことはおすすめできません。
☆目安量とは
通常、製品説明に記載の目安量とは、専門的・経験的な知識を加味して決められています。治療を目的とするものではありませんので、まずは最小量から飲み、最大量まで試し、それでもご不満な結果の場合は、医師や薬剤師に相談しながら治療薬へと変えてゆくべきではないでしょうか。

「肺炎(小児肺炎)」

肺(気道粘膜)は外気(空気)と直に接する気道があり、その粘膜は様々な原因でトラブルが発生しやすい環境にあります。とくに、秋から冬にかけて、乾燥、ウイルスや細菌などに注意が必要です。
☆肺炎とは
肺炎とは、何らかの原因で肺に炎症を起こした状態をいい、炎症が生じた場所によって、気管支の周囲に起きた場合を「気管支肺炎」、肺葉という箇所では「大葉性肺炎」、血管や気管支の周囲、肺の組織などに起きた場合を「間質性肺炎(肺胞内腔の表面や肺胞間の隔壁に損傷が起こり肺胞がつぶれる状態)」と区別する場合もあります。
☆小児に多い肺炎の種類
肺炎の原因の種類は、大きく分けて、次のようになります。
1)病原菌・ウイルスなどによる感染症
発熱や咳、痰、顔色が青白い(チアノーゼ)、全身倦怠感などが生じます。細菌やウイルス、マイコプラズマなどの感染が原因で、悪化すると呼吸困難などを起こす場合があります。抗生物質や抗ウイルス剤に気管支拡張剤、去痰剤の服用で治癒します。なお、ウイルス性肺炎は間質性肺炎に似た障害を起こします。
2)アレルギーなどが原因の過敏性
カビやアレルゲン(花粉やホコリなど)を吸い込むことにより起こり、息切れ、発熱、乾いた咳、ときに呼吸困難を引き起こします。大概は、原因であるアレルゲンなどを吸い込まない環境にしたり、抗アレルギー薬や副腎皮質ホルモン剤などの使用で症状は軽減します。
3)嚥下などによる物理的炎症
飲食物を誤って気管の方に飲み込んでしまうなどの物理的な炎症です。しばらくむせた後、咳や喘息、呼吸困難などを生じて肺炎へ移行、または2?3日後に症状があらわれる場合もあります。一般の肺炎の治療に処置が必要となることもあります。
☆予防法の目安
病原菌性や過敏性は比較的気管支やガス交換が行われる肺胞で起こるため薬剤投与で概ね治りますが、肺の組織で起こる間質性肺炎は治療が必要となります。
基本的に予防は、原因となる病原菌などの感染を防ぐこと、アレルゲンなどを吸い込まないようにすることです。普段の生活上では、腸管免疫力を落とさないことです。腸管免疫が落ちると、その応援として気道粘膜上の免疫細胞が動員されるため、気道などへの感染が容易となり病気を発症させます。また、粘膜の衰え(粘液質の不足)も感染を予防することが困難になりますので、粘液質を補うような食事も心がけるようにしましょう。海藻などの表面のヌルヌル質(ムコ多糖類)などを多めに摂るのも良いと思います。

「白内障から緑内障へ」

白内障は少しずつ進行してゆきます。その進行を予防する医薬品として唾液腺ホルモン製剤が投与されますが、基本的に治療にはいたりません。しかし、放置しておくと緑内障へと進行しますので、充分な注意が必要です。
☆白内障とは
白内障の多くは老化によって起こる老人性白内障です。白内障の始まりは皮質性(水晶体の周辺部が放射状に濁る・視力低下はない)、嚢下性(水晶体を包む膜のうち水晶体の後面の膜の濁り・視力低下あり)、核性(水晶体核に濁り・視力低下あり)があり、進行すると水晶体全体が濁って膨張し視力障害を起こします(成熟白内障)。
☆白内障から緑内障へ
水晶体と角膜の間(前房)には房水(ぼうすい)と呼ばれる液体が常に流れていて、水晶体に栄養を与えたり、眼圧を一定に維持するなどの働きをしています。通常この房水は一定量分泌されてもその分排泄されるので眼圧が維持されていますが、排泄が不十分になったり障害されると前房に溜まり眼圧を上げ、膨張した水晶体を押し込んで視神経を圧迫して緑内障を起こします。
☆食事にも心がけを
基本的に白内障の予防法や治療法は確立されていないようです。栄養学的には、白内障の原因となる濁りは、房水の主成分となる糖分(糖尿病性白内障など含む)や脂肪などの過量および酸化(主に活性酸素)が原因とされています。低カロリー・低脂肪の食事バランスをとりながら、抗酸化性のある成分を多く含む食材を多く摂るようにすることも心がけるべきでしょう。

「貼付薬と塗布薬の使い分け」

筋肉や関節の痛み、こりなどの薬には貼付薬と塗布薬がありますが、どのように使い分けると効果的なのでしょうか。
☆貼付薬の特徴
貼付薬にはシップ薬(生地が厚いもの)や貼り薬(生地が薄いものや面積の小さいもの)、また磁気治療器(磁石などをつけた絆創膏タイプ)のようなものが一般的です。シップ薬にはさらに、鎮痛消炎シップ(代表成分:インドメタシンなど)、冷シップ、温シップなどに分かれています。シップ薬の一般的な利用法は、鎮痛消炎シップは腰痛や関節痛などの急激な傷みに、冷シップは運動後などの熱を伴う痛みに、温シップは冷える環境での鈍痛(にぶい痛み)などに使用します。一部の貼り薬には鎮痛消炎成分(例:ジクロフェナクなど)のものもありますが、一般的には、貼り薬や磁気治療器は血行を改善してコリをほぐす効果の成分になります。
いずれも(冷シップを除き)即効性はありませんが、成分がジワジワ浸透してゆきますので、持続性は期待できます。また、シップ薬は面積が広いので患部周囲から成分を浸透させることができ、貼り薬や磁気治療器は痛みの患部をピンポイントに成分を浸透させられますので、部分的やツボ刺激などには良いでしょう。
☆塗布薬の特徴
塗布薬には、クリーム、ゲル(ゼリー状)、ローション(液)、チール(固形)などの剤形があり、成分としては鎮痛消炎成分を主成分にするもの、冷感・温感成分を主成分にするものに分類されます。塗布薬は直接痛い患部に塗るため即効性がありますし、浸透性も高いので効果をすぐに実感できますが、持続性がないので頻繁に塗る必要があります。しかし貼付薬とは違い、ズレたりヨレたりしませんので扱いには便利でしょう。また、痛みの範囲が広い場合は伸びの良いクリームやローションタイプを、部分的で垂れたり衣服につきやすい心配がある場合はゲル(速乾性)・チールが利用しやすく便利です。
☆効果的な使い分け
以上のように、使い分けをする場合は、症状を発症している患部にどのように薬剤(有効成分)を使うかによります。例えば、打撲や打ち身の場合は患部に急激な炎症(熱を発生)を起こしますので、冷シップで急激に冷やさなければなりません。このようなときに、塗布薬を塗っていては効果はありませんし、痛みが長引いたとき(やや慢性的な痛みに変化)には冷やすことは有効ではありませんので、鎮痛消炎成分のシップ薬や貼り薬に替える必要があります。
痛みの種類、現在の症状、利便性などによって使い方が異なりますので、薬剤師さんに相談しながら使い分けをしてみてください。

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「冷え性」

冷え性がひどくて、漢方薬や、良いと言われて健康食品などを試しているのですが改善しません。なにか良い方法はないものでしょうか。
☆身体を冷やしている原因
冷え性とは、患部に触れていないにもかかわらず冷たく感じ、外部から温めてもほとんど改善されない症状をいいます。その主な原因には、1)血行不良(患部の運動不足などによる血行不足や筋肉量の低下)、2)水分の摂りすぎ(温かい飲み物でも多量に摂取すれば冷めたあとは身体を冷やす)、3)塩分の摂りすぎ(吸収された水分を体内に溜め込む)、4)食べ過ぎ(食べ過ぎると血流を消化器に集中させるため全身の血流量が不足する)、5)神経系の磨耗(脳の体温中枢の機能や末梢神経の異常)などが挙げられます。
いずれの場合も、血流量の低下と血液栄養濃度の低下、不規則な生活環境、栄養アンバランスが関与します。
☆漢方薬の利用法とは
漢方薬の作用には、大別して、1)消化器機能を高めて栄養を補給する(普段から胃腸が弱く体力のない方)、2)胃腸を温めて全身の血流量を調節する(冷たい飲食物で症状が悪化する方)、3)血行を促進する(肩こりや筋肉通などを伴う方)、4)体内の水分貯留を調節する(むくみやすい方)、5)女性ホルモンの調節(生理不順や更年期症状を伴う方)などがあります。漢方薬では、これらの状態に利用する生薬を混合して処方されていますが、目的別にその組み合わせおよび配合量を加減しています。
ですから、お薬の選び方が違うと、効果が弱く感じられてしまうことが多くなります。ただし、冷え性の場合も含め多くの症状は、様々な症状を合併しているので、その治療の優先順位を決めないといけなくなることもあります。代表的な症状には、生理不順、更年期症状、肥満、むくみなどです。
☆どのように対処したらよいか
まず、「ご自分がどのタイプの冷え性なのか推測すること」、「合併症の優先治療順序を決めること」が必要です。例えば「むくみやすい」のであれば、水分や塩分を控えること、立ち仕事は短時間にし同じ体制を続けない(適度に運動して水分を動かす)などから始めなければなりません。その上で、漢方薬などを利用して行けば効果的になることが多いようです。
冷え性の多くは、全身的な体力の低下(減少)と必要栄養素の絶対的な不足です。冷え性症状の改善法を先に考えるのではなく、通常の(食)生活などからも考え直したいものですね。

「頻尿・尿漏れ」

☆頻尿や尿漏れは年齢症状だけではない
皆さんは頻尿や尿漏れは加齢による症状であると考えていませんか。実際、CMなどでは年配の方が役づくりをされています。しかし、この時期は年齢や病気に関係なく症状はあらわれています。その原因は多量の飲料摂取、冷房環境による発汗の抑制、暑気による疲労感です。
☆過剰の飲料摂取は症状を悪化させる
暑さのために飲料を多量に飲むと、根本である尿量を増やすほか、消化器系が冷やされるため血流が偏り、尿路系の筋肉の緊張が緩む結果となります。また特に女性に多いことですが、湿気(蒸れる)ために下着内が不衛生となり、さらに冷房や薄着により身体が冷やされ尿路感染症や尿道炎などを起こしやすくなって尿漏れを助長します。
☆汗のかきにくい環境は危険
飲食などで体内に入った水分は、尿路系のほか汗や粘液としても排出されますが、冷房などによって汗をかきにくく乾燥しやすい環境になると、結果的に尿量を増やすことになります。
女性においては「汗でも流れない化粧品」を利用されている方もおられると思いますが、この観点からも好ましいことではありません。
☆予防と注意点
まずは尿量を減らすことが必要ですので、飲料は適量とし、冷たいものは控え、十分な栄養と休息をとりながら体力低下を防いでください。また冷房などは適度に切り、外環境との温度差を大きくしないことも必要です。
注意したいことは、この時期だからこそアルコールを控えめにする(尿の性質を変化させて尿路症を起こしやすい)、飲料を控えたほうが良いからといって必要量は摂る(脱水症状は防ぐ)などは行ってくださいね。また症状が出ているからといって、漢方薬などお薬や健康食品をすぐに服用するのではなく、上記のような方法をまず試してからにしてください。

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「腹痛(急性)」

急な「腹痛」におそわれる時がある方は、痛む部位によってその原因や治療法が異なりますので注意しましょう。特に小児の場合、痛む部位の特定が難しいので、必ずお腹に触れながら痛む部位を特定するようにしてください。
☆部位による主な症状と原因
痛みの感じ方はまちまちですので、痛む部位の考えられる原因を挙げます。( )内は特徴です。
腹全体 腹膜炎(突発性・激痛)、腸閉塞(嘔吐・腹部膨満)
みぞおち 逆流性食道炎(胸やけ)、胃潰瘍・十二指腸潰瘍(空腹時に持続性)
右上腹部 急性肝炎(鈍痛・発熱)、胆のう炎(発熱・黄疸)、胆石症(放射性)
左上腹部 膵炎(飲酒過多・持続性)、尿管結石(下腹部へ移動する)
ヘソ周り 膵炎(飲酒過多・持続性)、腸炎(痛みに強弱が交互)
右下腹部 急性虫垂炎(発熱)、卵巣茎捻転(女性・突発性)、尿管結石(放射性)
左下腹部 大腸・結腸炎(発熱・下痢)、卵巣茎捻転(女性・突発性)
下腹中央 子宮内膜症(月経時に憎悪)、子宮筋腫(月経過多)、膀胱炎(頻尿・残尿感)
☆腹痛といっても腹部の病気とは限らない
一般的に、腹痛は内臓疾患を疑われますが、それ以外でも胸部疾患(神経疾患や肺炎、心臓病など)、骨格疾患(肋骨や腹筋)、泌尿生殖器疾患(感染症や炎症)などがあります。これらは部位によって特徴があり、たとえば心臓病なら不整脈を併発する、尿路感染症なら発熱や黄濁尿または濃縮尿が出ているなどです。
☆腹痛時の注意点・食材
いずれにしても、原因を明確にするには医師の診察が必要ですが、腹痛を感じたら次のようなことに注意をしてください。
まず、発熱(高熱のことが多い)または下痢、血便を伴う場合は感染症もしくは食中毒が疑われます。すぐに医師の診察を受けましょう。内臓疾患の場合は、一般的に突発的な痛みはなく、初期では鈍痛が持続します。内科などの診察を受け、健康診断の数値に異常がないか確認をしておきましょう。
食事の注意点は、アルコールや刺激物(辛いもの、梅干や柑橘類の酸味や苦味の強いもの、濃い緑茶や紅茶、コーヒーなど)、冷たい飲食物、生もの、胸やけを伴う場合は甘いものなどは控え、消化の良い温かい食事を少量づつ摂るようにしましょう。嘔吐や催吐がある場合には固形物や過飲は控え、ゼリー状のものなどで対応してください。

「副鼻腔炎」

寒い時期や風邪をこじらした後に、鼻づまり(鼻閉)や鼻汁(うすい〜膿性)が続くことがあります。これは、急性または慢性鼻炎から副鼻腔炎へ移行しているかもしれません。
☆鼻炎と副鼻腔炎の違い
鼻炎とは、空気の通り道(起動・喉・気管・気管支・肺)に起こる軽い炎症のことです。ウイルスや細菌、寒く乾燥した空気が入ってくると、鼻粘膜の抵抗力が弱まり、鼻水や膿性の鼻汁が出て、さらに鼻炎が慢性化し鼻粘膜が腫れ上がり鼻づまりを生じさせます(肥厚性鼻炎)。
また、ウイルスや細菌感染が副鼻腔にも広がると炎症がひろがり、化膿性の鼻汁や粘液が増えて鼻がつまり、臭覚が抑制されたり悪臭がするようになります。これが、「副鼻腔炎」です。
☆治療には
治療には、抗ウイルス薬や抗生物質などによるウイルス・細菌の殺傷、炎症を抑える消炎酵素剤、粘液などを溶かして排出させやすくする気道粘液溶解剤などを同時に服用します。また、鼻づまりが強い場合には、血管収縮剤(点鼻薬)なども併用します。
いずれにしても、慢性化(蓄膿症)させると手術も必要になる場合がありますので、耳鼻咽喉科の医師にかかるようにしてください。
☆市販の漢方薬・健康食品素材の応用(代表的なもの)
・漢方薬
辛夷清肺湯 多量の黄色鼻汁、鼻閉、鼻の周囲が腫れぼったいなど急性の憎悪期。
葛根湯加
川キュウ辛夷
寒くなると鼻閉や鼻汁が強くなる、風邪をひきやすい、風に当たるとくしゃみや鼻水がでやすいなど。
小青竜湯 水様性鼻汁や咳が多いとき。
・健康食品素材(粘膜強化)
粘液質多糖類 ネバネバ成分が粘膜を保護して、免疫を高めます。
ビタミン 油性(A・D・E)などは粘膜を強化し、B群は粘膜維持に役立ちます。
ミネラル 各種代謝機能を促進して、抵抗力を高めます。
抗活性酸素 ウイルスや細菌の攻撃を排除し、抵抗力を与えます。
・健康食品素材(免疫強化)
低分子多糖類
(グルカン)
多糖類などは免疫細胞のはたらきを活性化させ、血中の不要成分(炎症性酵素など)を排泄させます。(ただし、食欲が減退しているときは減量)
免疫ミルク
乳酸菌酵母類
腸管免疫を高めることにより、アレルゲン(アレルギーを起こす原因)の分解や細菌(悪玉菌)を駆除して腸管免疫細胞の負担を軽減し、気道粘膜上の免疫細胞数を補います。
・避けたい食品成分
食物繊維 体力維持に必要な必須ミネラルやビタミンなどの吸収を抑制して排泄させます。
脂質 消化機能を低下させ、胃腸の負担になります。
刺激物 粘膜の感受性を高め、症状を悪化させます。

「不妊症(男性不妊症)」

先日、「年々、男性の精子の絶対的な数とその運動性が低下してきている」というテレビの特集番組がありました。今回は、この話題を取り上げます。
☆男性不妊症とは
男性不妊症とは、パートナーとの妊娠を希望される際に、男性生殖器の機能などが原因で妊娠できない不妊を総称したものです。一説には、不妊の約半数近くが原因ともいわれています。
☆その原因
主な原因として、精巣機能障害(精子が必要量造られない)、精管障害(精子を送り出せない)、精巣上体の異常(精子を蓄えておく場所の異常)などがあります。特に問題になっているのは「精巣機能障害」で、妊娠可能な精子の数が概ね2000万/ml以上必要といわれていますが、それ以下であったり、活発に運動できない場合は妊娠はしにくくなります。
精子は、性腺刺激ホルモンや精子の形成を促すホルモン(アンドロゲン)の分泌によって刺激されて造られます。それらが不足することで、数を増やすことができません。また甲状腺機能の障害も原因のひとつとされています。
☆養生法の例
精子に必要な栄養素としては、動物性タンパク質や多種高濃度のアミノ酸、マルチミネラル(特に亜鉛は精子の泳ぎに関与)、ビタミンB群(エネルギー産生)などです。また、山芋などのいわゆる「ネバネバ成分」にはムチンという成分が豊富に含まれ、タンパク質を効率よく利用させるほか、強壮成分としても一般的に食されています。
生活環境では、ストレスや過度の疲労は生殖ホルモンの分泌低下をもたらすほか、エネルギッシュになれない、パートナーを意識できないなど、精神的な要因につながってゆきます。
もうひとつ重要なこととして、パートナーの協力も必要です。短期的な治療や養生は難しい病気ですので、時間をかけてゆっくりと改善させるようにすることが必要ではないでしょうか。

「不眠症」

寒い時期には問題はないのですが、温かい陽気になってくると寝つきが悪くなって悩んでいます。営業職のため外出する機会が多く、帰宅すると足が疲れて火照りやすくなっています。お風呂はちょっと熱めの湯船にゆっくりつかってリラックスもさせているのですが・・・。
☆不眠症とは
大概の方が勘違いをされていますが、1?2日眠れないから不眠症と決め付けている方がおられます。実は「不眠症」とは、何ヶ月も持続的に眠られず、そのことを悩んでいる状態をいいます。この場合は、日常の生活に必ず支障が出ています。例えば、日中は眠くて仕事にならない、食欲がないなどです。
☆考えられる原因
さて、ご質問の内容から推測しますと、強い疲労感と火照り、熱めのお風呂などによる身体の温め過ぎが直接の原因のひとつと考えられます。「入眠し易さ」とは、適度な疲労感と就寝することにより快適な感覚を感じられることです。この方の場合は、身体的疲労感が強く、そのことを解消させるために、無理に熱めの湯船にて体温を上げてしまい、寝つきの悪さにつながっていると考えられます。
☆対策例
一例ですが、湯船はヌルメとしてゆっくり浸かる又はリラックス入浴剤(精油系やハーブ系の清涼感を感じられるものを使用し、身体を温めることを目的とした入浴剤は使用しない)を利用する、風呂上りには冷シップなどで火照った箇所を適度に冷やすなどして、布団の中に入ったときに「心地よさ」を感じられるようにするとよいでしょう。

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「ヘモグロビンA1C」

急に検査で血糖値が上昇したのに、主治医から「ヘモグロビンA1C」が安定しているから治療せずに様子を見ましょう、といわれました。糖尿病を心配しなくても良いのでしょうか。
☆血糖値は常に変動している
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の数値を表したものです。健康な人ですと食事前(空腹時)はその数値は低く、食後は一時的に過血糖になるため高くなります。また食事の内容でも異なり、炭水化物(糖分)が多い食事を多く摂れば高く、炭水化物の少ない食事なら過食しても血糖値は差ほど上がりません。
血糖値が高いことで病的な表現をする場合とは、空腹時の血糖値が高いときをいいます。また、一般には通常食の後での上昇値は140mg/dl位で、約2時間くらいで100mg/dl位に下がるのが健康的な変動です。(※個人差があります)
☆ヘモグロビンA1Cとは
「ヘモグロビンA1C」とは、この変動する血糖値を短時間で判断するのではなく、最新の1〜2ヶ月間の血糖値を平均化して表した数値のことです。この検査数値は、当然起こりうる個人差、食事内容や食生活を平均的にみることで、個人の血糖処理能力を基準に判断しようというものです。ですから、数値によっては、一概に治療の必要・不必要を決めることはしません。(※ヘモグロビンA1C数値の標準値:5.2%以下、警戒値:5.6%以上)
☆糖尿病予備軍にならないために
ご相談者のように、ヘモグロビンA1C値が安定しているのであれば、あえて治療を急がず、食生活の改善で十分安定化させることができると考えます。高カロリー食を控えめにすることはもちろんですが、栄養素として次のような成分を普段から摂っていると良いのではないでしょうか。当然、適度な運動によるカロリー消費も併せて行ってください。
クロム 血糖を細胞の中に取り込みやすくするインスリン受容体の働きを活発にする
亜鉛 血糖を細胞の中に吸収させやすくするホルモン「インスリン」の合成に関与
ビタミンB1 細胞の中に取り込まれたカロリー源(糖分)をエネルギーに変換しやすい
アミノ酸 インスリンなどのホルモン(タンパク質)や代謝酵素に必要な原料となる
クエン酸 クエン酸サイクルを活発にして、エネルギー消費を盛んにすることで糖分を利用しやすくする
CoQ10 酸素と反応させやすくして細胞の中で過剰となったエネルギーを消費させる
不溶性
食物繊維
食品中の糖分の吸収を遅らせて、食後の過血糖を起こしにくくする
水溶性
食物繊維
血糖中の余分な糖分などを排泄させやすくする

「ヘルペス(口唇)」

最近、スイッチOTC薬(医療用医薬品を市販でも購入できるようにした医薬品)で、ヘルペス用軟膏薬が販売されるようになりました。ヘルペスとは?
☆ヘルペスとは
ヘルペス(疱疹:ほうしん)とは、ヘルペスウイルスの感染で起こる、患部に小さな水ぶくれが集まった状態のことをいいます。一般に見られるものとしては、単純疱疹、帯状疱疹に分けられます。
☆単純疱疹
数個の小さな水疱が集まって、炎症性発赤(紅暈:こうえん)ができます。顔面(特に口唇)に好発し、これを「口唇(こうしん)ヘルペス」と呼んでいます。再発性で年に1?2回、ほぼ同一部位に発症しますので、その都度薬剤塗布などの対症療法が必要です。原因は、ストレスや心労、老齢、抗がん剤治療、日光等の刺激によって、ウイルスが増殖して症状を繰り返すことが考えられます。ウイルス自体は弱いのですが、感染による症状が起こっても免疫による排除が行えないため繰り返されるということです。そのほか、発症部位によって陰部疱疹(月経や性交などで誘発されて思春期以降に好発)などがあります。
☆予防をするには
予防法といっても難しいのですが、発症部位とその周囲には触れない、誘引となる原因をつくらない、体力(免疫力)を落とさないなどが必要です。特に免疫力は重要で、内面的な免疫(体内免疫)には注意をはらう方も多いかもしれませんが、外面的な免疫には抗ウイルスや抗菌作用のあり、皮膚や粘膜に有用な天然の動植物由来の素材や食材などもありますので、普段の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

「扁桃腺」

冬の乾燥期になると、必ずといってよいほど扁桃腺を腫らします。切るほどではないといわれていますが、予防できる方法はないものでしょうか。
☆急性扁桃腺炎
扁桃腺は粘膜で外気と触れるため、インフルエンザウイルスや細菌(溶血性レンサ球菌、黄色ブドウ球菌など)が直接感染し、赤く腫れて白や濁った黄色の分泌物が出るようになります。発熱や悪寒など全身症状を発症し、小児では急性糸球体腎炎などを併発することもあります。
☆予防は直接接触を防止する
扁桃腺炎は感染症なので、感染ウイルスや菌が繁殖している外気の直接吸い込みを防ぎ、手や咽喉の殺菌・除菌をこまめにしておくことです。市販では抗菌・除菌マスクやうがい薬、殺菌洗浄石鹸などが多種販売されていますので、利用すると良いでしょう。また、暖房などによる過度の乾燥は必ず避けてください。加湿器などの使用をお勧めします。
☆症状が始まったかなと思ったら
扁桃腺炎は急に痛みは始まりません。なんとなく空気の乾燥感が口腔や咽喉で感じられるようになったら、症状は始まっています。予防処置をとりながら、水分の補給、過食(免疫機能を落とす)を控えるなどをすぐに始めてください。また、粘った痰が出やすくなったら去痰剤(粘痰溶解薬)、赤みが増したら消炎剤などを早めに服用することも良いでしょう。しかし感染症ですから、抗ウイルス剤や抗生物質が必要ですので、すぐに医師の診察を受けることをお勧めします。

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「暴飲暴食と体調管理」

一般的に暴飲暴食とは、充分に摂ったにもかかわらず、それ以上に無理をして飲食することをいいます。過飲食の無理をしてまで飲食をしていない程度と区別しています。
☆胃腸への影響
口から入った食物は、消化器官であらゆる消化酵素により分解を受けます。 通常は、食べた量に適した消化酵素量が分泌されます。しかし暴飲暴食をすると、分泌される消化酵素量が不足するので消化不良を起こしたり、いつまでも停滞して胃腸機能が低下します。また消化が充分に行われていないまま小腸へ移行すれば必要な栄養素の吸収が抑制され、大腸では消化不良性の便秘や下痢を起こしやすくなります。食物を消化された後の残渣を餌とする腸内細菌バランスにも影響を与え、腸内環境は悪化してしまいます。この場合は、胃腸薬(消化酵素の配合されている薬)や整腸剤(乳酸菌)を食後に服用しておきましょう。
☆免疫への影響
小腸に移行した大量の食物は、免疫細胞によって「異物」と認識されます。免疫機能が集中してしまうと、肺や皮膚の免疫が損なわれ、風邪やウイルス感染、アレルゲン(アレルギーを発症させる根本物質)などに対して抵抗力が減少してしまいます。この場合は、免疫補助食品などを利用するよりも、暴飲暴食をしないようにするしかありません。
☆肥満への影響
食したものがほぼ消化が行われたとすると、そのほとんどは吸収されますので、当然「カロリーオーバー」の状態に陥ります。特に問題なのは、動物性脂肪や糖分です。食後に、運動などによるエネルギー消費が多ければ大きな問題ではありませんが、エネルギー消費がスムーズに行かないと、肥満、血液の病気(血栓など)になりやすくなります。エネルギーへ変換しやすい酵素サプリメント、難消化性食物繊維などを食事と一緒にとる方法もよいでしょう。
☆暴飲暴食を防ぐには
暴飲暴食する方の特徴として、短時間で多飲多食する傾向があります。満腹感は血糖値上昇に起因しますので、ゆっくり食事をされることが基本です。また肥満の方で食欲が減らせられない方は、血糖値の変化(減少)を敏感に感じていることが多く、少しの血糖値減少にも空腹感を感じてしまいます。ノンカロリー食材を食事の先に食べるなどもよいでしょう。
【by プー子】

「疱疹(帯状と単純性)」

医師から「単純性疱疹」と診断されたのですが、帯状疱疹とは異なるのですか。
☆帯状疱疹とは
神経痛などの知覚障害が続いた後に、症状が出ていた箇所にむくみのある紅斑や水泡が密集して発症し、激しい痛みを伴うのが帯状疱疹です。痛みを除いて、症状は2〜3週間で治まり、一度かかると(特別な場合以外は)かかりません。その原因は幼児期などに感染した水痘ウイルスが神経組織などに潜伏し、免疫力が低下したときに発症させます。
☆単純性疱疹とは
単純疱疹ウイルスによる感染症で、水痘を伴った疱疹ができるのが特徴です。単純性疱疹はどの部分にも起こり、口唇や歯肉、陰部などの粘膜部分に多くみられます。帯状疱疹とは異なり再発の可能性があり、新生児から大人までだれでもかかります。
☆治療には
基本的に、双方ともウイルス感染が原因のため抗ウイルス薬を使用しますが、この薬は市販されていないので、かかりつけの医師に診察をしてもらいましょう。また、食生活や生活環境で免疫力を低下させると起こりやすくなります。普段から免疫力を維持するような環境を整えたり、必要であれば健康食品などを利用することも良いのではないでしょうか。

「ホルモン剤を使用する際の注意点」

海水浴などで日焼けをすると、その痛みや炎症を抑えるためにステロイド外用薬を使われる方がいますが、その際には充分に注意をしながら利用してください。
☆ホルモンとは
ホルモンとは、ごく微量で作用する生体内化学物質のことで、生理作用を司る大切な物質です。血圧を調節したり、筋肉や骨の形成、生殖、栄養分の代謝など、一時も休むことなくそれぞれの役割を果たしています。ホルモンはそれぞれが特定の臓器で生成され、その場で作用するもの(局所ホルモン)、血液で運ばれて必要な場所で作用するものに大別されます。またホルモンには、直接生理作用を示すもの(仮名:直接ホルモン)と、その直接ホルモンの生成を促す刺激ホルモンとに分類され、この両者の絶妙なバランスによって、私たちの活動が調節されています。
☆フィードバック機能
ホルモンとはごく微量で作用するものなので、異状により大量に生成されたり、または必要なのに生成されなかったりすることを防ぐために、身体にはホルモンの分泌量を調節する「フィードバック機能」というシステムを整えています。例えば、必要もないのに多量に生成されると、その上部ホルモンである刺激ホルモンなどに「これ以上刺激するな!」という情報を流します、これが「フィードバック機能」です。
☆ホルモン剤使用の注意点
さて、市販薬でホルモン剤といえば、外用薬「副腎皮質ホルモン(合成ステロイド)」が一般的に販売されています。この薬は、皮膚などの局所の炎症抑える、体表面局部組織の修復などに有効な薬ですが、連用を続けるとフィードバック機能が働いてしまい、このお薬を使い続けなければならない状況になってゆきます。従って、どうしても連用する必要がある場合は、安易な使用は避け、医師や薬剤師さんと相談しながら使用してください。またステロイドは細菌の繁殖にも利用されるため、化膿している場合は先に傷口の化膿を治療してから使用してくださいね。

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